シャープは9月1日、白物家電事業で環境・健康対応技術を搭載したした空気清浄機や冷蔵庫など6製品を9月から順次発売すると発表した。価格はすべてオープン。白物家電は価格競争が激製品だが、シャープでは独自技術で規模を拡大。白物家電の売上を「07年の2500億円から2012年度には4倍の1兆円」(片山幹雄社長)にする狙い。


 シャープでは「プラズマクラスター」「ウォーターヒート」「LED(発光ダイオード)」の独自技術を核に製品を展開する。「プラズマクラスター」はプラズマ放電でプラス・マイナスのクラスター(ぶどうの房)イオンを発生させ、そのイオンが浮遊性のウィルスの表面を取り囲むことで、ウィルスのたんぱく質を破壊し、死滅させる空気清浄技術。

 シャープではハーバード大学大学院や北里研究所など日・米・欧など11の大学や機関で浮遊微生物への効果を実証したという。「プラズマクラスター」を搭載した白物家電として、イオン発生機、加湿空気清浄機、冷蔵庫、ドラム式洗濯乾燥機を発売する。

 プラズマクラスターイオン発生専用機「IG-A100」は1立方センチメートルで最大2万5000個のクラスターイオンの発生が可能で、ウィルスを分解除去するほか、壁・窓の付着カビの増殖を抑えるほか、タバコなどの付着臭も取り除くことができる。実勢価格は3万円前後の見込み。


 加湿空気清浄機は最大風力が毎秒8立方メートルの「KC-W80」、6.5の「KC-W65」、4.5の「KC-W45」を発売する。浮遊するダニのふんや死がい、浮遊ウィルスを約10分で99%分解除去が可能。実勢価格は「W80」が7万5000円前後、「W65」が5万5000円前後、「W45」は4万5000円前後の見込み。

 冷蔵庫ではプラズマクラスターイオンを冷蔵庫内の雑菌繁殖を防止に利用した容量が380-501Lの4モデル、ドラム式洗濯乾燥機はAg+イオンと併用で洗濯槽の除菌や消臭、防臭に使った「ES-V300」を発売する。冷蔵庫の実勢価格が17-26万円前後、洗濯乾燥機は22万円前後の見込み。


 「ウォーターヒート」は過熱水蒸気で食品を温めると同時に不必要な脂分や塩分を取り除く技術。シャープでは同技術を搭載したオーブンレンジ「ヘルシオ」3機種を投入する。最上位機種ではディスプレイにカラー液晶を採用し、調理後でカロリーが減った量を表示するようにした。実勢価格は10-16万円前後の見込み。


 「LED」ではLEDを室内照明に利用したLED照明5モデルをオフィスや公共機関など法人向けに販売する。4万時間と長寿命で消費電力が低いのが特長。シャープではプラズマクラスターイオンの発生機を組み込むことで、付加価値を高めた。当面は業務用だが家庭用も「来年度くらいから立ち上げる」(片山社長)計画。


 事業説明会で片山社長は「今回発表した製品はすべてグローバル展開する。同時に、コンシューマーに加え、法人向けの販売も強化する。なかでもLEDは法人に大きな需要があると思っている。世界に向けて環境・健康に対応した白物家電を展開していくことで売上の規模を上げていきたい」と述べ、意気込みを示した。