ニコンイメージングジャパンが7月25日に店頭販売を開始したFXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ「ニコンD700」が発売1週目にして好調な売れ行きを示している。7月21?27日のBCNランキングによる一眼レフシリーズ別販売台数シェアで7.6%(5位)となったのだ。D700の好調な売れ行きとの相乗効果により、同社のDXフォーマットのフラッグシップモデル「D300」も売り上げを伸ばしているという。

 D700は昨年に発売したFXフォーマットのフラッグシップモデル「D3」と同等の画質性能を継承し、小型・軽量化を実現した同フォーマットのミドルクラスモデルだ。

 BCNランキングの一眼レフシリーズ別販売台数シェアによると、7月に入って予約販売などで着実にシェアを伸ばし、店頭発売週の7月21?27日の週次ではハイエンドモデルながら、安価な初級モデルなどを押さえ7.6%、5位に食い込んでいる。

 梅林富士夫・取締役兼常務執行役員営業本部長は、「レベルの高い写真趣味層の消費者に受けた」と好調の要因を説明する。D700の発売初日には、「消費者の店頭の滞留時間が長く、他社に比べてじっくり見て、手に取るお客さんも多かった」そうだ。これまでプロユース向けのD3では重量がありすぎると購入を断念していたユーザーがD3と同等のスペックを持つD700を選択するような動きも出ているという。

 一方、DXフォーマットのフラッグシップモデルのD300の売れ行きにも相乗効果が現れているようだ。D300は、D700の発売前週のシェアが3.8%だったが、発売後もほとんど落ちることなく現在も3.7%水準で推移している。梅林取締役は「D700を発売したため、D300のシェアは下がると考えていた。だが、シェアを食い合うことなく、今月(7月)は良い売れ行きを示している」としたうえで、「納得してD300を購入する消費者も多い。客層も広がったし、ラインアップ戦略上もうまく棲み分けできたと考えている」と評価している。

 ニコンは今年上半期の一眼レフメーカー別販売台数シェアで40.7%を獲得。キヤノン(40.6%)を0.1%と僅差ながら押さえ、トップメーカーとなった。下半期最初の7月月次についても、キヤノン(37.1%)に約5ポイント差をつけた42.0%のシェアでトップを維持している。


週刊BCN 2008年8月11・18日付 Vol.1247より転載