富士通は8月6日、微弱電波を利用したワンセグ専用のコンテンツ配信システム「スポットキャスト」を発売した。価格は送信機「SC-U100M5」が31万2900円、5分間の動画を作成する「ワンセグ配信ファイル作成サービス」が7万8750円から。

 店頭や店舗内のショーケース、展示品などの近くにいる顧客に対して、微弱電波を利用し、商品説明やクーポン発行サイト情報などのコンテンツを配信するシステム。「スポットキャスト」送信機は、テレコムエンジニアリングセンター(TELEC)から「微弱無線設備性能証明」を受けているため、電波法および放送法による免許を取得する必要がなく、誰でも手軽に短期間で導入することができる。配信コンテンツの視聴可能距離は数cmから2m程度で、目安は約50cm。

 また、「スポットキャスト」送信機は、映像とデータ放送を同時に配信できるため、携帯電話向けサイトへの誘導も簡単に行えるほか、送信機をネットワークでPCとつなげば、ウェブブラウザからのコンテンツの運用・管理も可能。ユーザーは、携帯電話などのワンセグ対応端末を使って、美術館の展示品の前で説明を受けたり、ショッピングセンターやコンビニなどで、商品説明や割引クーポンの発行、ポイント付与などをタイムリーに受信することができる。

 「スポットキャスト」用ワンセグ配信ファイル作成サービスは、ユーザーが持つ映像・音声などのコンテンツをもとに、デジタル放送推進協会(Dpa)が定める「ワンセグメント・ローカルサービスの送出運用に関するガイドライン(暫定)」に準拠した形式で作成する。

 今後、同社のネットワークサービス「FENICS?」を活用し、ワンセグコンテンツの配信や、デジタルサイネージの構築から運用にかかわる映像関連サービスを順次提供する予定。同社では、10年度末までに30億円の売り上げを目指す。