日立マクセル(角田義人社長)は7月29日、リチウムイオン電池用の耐熱セパレータを開発したと発表した。これにより、携帯電話などのモバイル機器を中心に使われているリチウムイオン電池の安全性を高めることができるという。

 今回開発した耐熱セパレータは、ポリオレフィン微多孔膜に板状の無機微粒子をコーティングすることで、180度といった高温状態においても電池内部での短絡を防ぎ、安全性を大幅に向上させることが可能。また、薄層化しても十分な効果を維持するため、従来品と同等のセパレータの厚さのままで電池の安全性を高めることができる。

 また、これまでマクセルが磁気テープなどで培ってきた「分散混合技術」により、均一な形状の無機微粒子層を形成することで内部抵抗の上昇を抑え、出力、容量のロスを最小限にすることもできる。

 今後、マクセルではこの耐熱セパレータを搭載したリチウムイオン電池を順次市場に投入していく予定。また、この耐熱セパレータに関する技術について53件の特許出願を行っている。