日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小出伸一社長)は、液晶モニタに指で触れてアプリケーションソフトを操作する“タッチ型デスクトップPC”の新モデル「HP TouchSmart PC IQ500」を7月18日に発売する。2007年秋に発売した前モデル「同 IQ700」は、直販サイト「HP ダイレクトプラス」だけで販売したが、新機種はビックカメラやヨドバシカメラなどの家電量販店でも販売。7月下旬から有力店舗に実機を展示した体験コーナーを設置し、タッチ操作の特徴を消費者に訴え、前モデル以上の販売を狙う。

 「同 IQ500」は、液晶モニタがセットになったデスクトップPCで、22型モニタには光学センサと強化ガラスを採用。モニタに直接指で触れてアプリケーション操作できるのが特徴だ。指操作できるのは、HPが開発した独自ソフト8種類で、Webブラウザやビデオ・音楽ファイルの検索・再生、カレンダー、RSSリーダーなど。それ以外のアプリは、一般的なPCと同様にマウスとキーボードで操作する。

 再生したい音楽ファイルに触ると音楽が流れたり、写真に触れた指を動かすと触った部分を拡大・縮小できたりする。モニタに指で書いた文字をデータ化し保存することも可能だ。「具体的な計画はないが、タッチ操作可能な対応アプリを今後拡充したい」(中原和洋・パーソナルシステムズ事業統括マーケティング統括本部商談支援マネージャ)という。

 07年秋に発売した前モデル「IQ700」でも同様の操作方法は可能だったが、64ビット版の「Windows Vista HomePremium」を採用したことで、指操作した際の処理速度を向上させ使いやすくした。また、モニタを3インチ大きくしながらも重量を6.4kg軽くし約11.6Kgとするなどし、複数の項目でスペックを上げた。

 中原マネージャは、前モデル「IQ700」の販売実績について「期待が高かった商品だけに、計画値には届いていない」と説明。加えて「32ビット版OSだったために操作速度が遅かったことと、本体が重いという課題があった。また、直販だけだったので、消費者に体感してもらう機会をつくれなかったことも原因」と計画に届かなかった理由を語る。

 「IQ500」は世界同時発売で、7月18日に販売を始める。従来の「HP ダイレクトプラス」で直販するとともに、家電量販店でも同日に発売する。直販価格はエントリーモデルで13万9860円、店頭価格はオープン。販促施策として、店頭で発売日翌日から実機を展示し体験キャンペーンを開始。7月下旬からはテレビCMを放映する。


週刊BCN 2008年7月7日付 Vol.1242より転載