NEC液晶テクノロジー、複雑な形状も可能な液晶ディスプレイを開発

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2008/05/21 10:30

 NEC液晶テクノロジー(上野敏彦社長)は、TFT液晶ディスプレイモジュールの表示画面形状の制約を大幅に緩和して、180度よりも大きく、360度よりも小さい角の「凹角」を含んだ液晶ディスプレイの試作機を世界で初めて開発したと発表した。

 同社が開発したのは2つの円弧と直線で構成する「ハート型」形状の低温ポリシリコンTFTカラー液晶ディスプレイモジュール。画面表示部は幅4cm、高さ3.6cm、画素ピッチは174ミクロン(146ピクセル/インチ)。

 試作機ではディスプレイの各画素に信号を送るゲート線とデータ線の配線が最もシンプルになるように、画素と駆動回路の配置を表示画面の形状に応じて最適化した。表示画面形状の制約を少なくしたため、複数の曲線や凹角を含んだ複雑な形状のディスプレイが可能だという。

 また、VIT(Value Integrated TFT)技術と組み合わせて、駆動回路を画面表示部に沿ってガラス基板上に形成することで、ガラス基板周辺部の配線数と外部回路との接続線数も大幅に削減した。そのため、約2mmのガラス基板の額縁サイズを実現。外形のコンパクト化も図ることができる。