カメラ記者クラブ、ニコンの「D3」に「カメラグランプリ2008 大賞」

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2008/05/19 19:22

 カメラ記者クラブは5月19日、「カメラグランプリ2008」の大賞と各賞を発表した。「大賞」はニコンのデジタル一眼レフカメラ「D3」が受賞。また「カメラ記者クラブ賞」は、シグマのコンパクトデジタルカメラ「DP1」など3製品が受賞した。

 大賞に輝いた「D3」は「フラッグシップモデルとしてファン待望の35mm判フルサイズセンサーを搭載し、プロフェッショナルから写真愛好家まで、広く愛されるカメラを開発した点」が高く評価された。また第1回の「あなたが選ぶベストカメラ大賞」も「D3」が受賞。「カメラグランプリ」25周年を記念して今年新設した賞で、一般ユーザーからの投票をもとに選考した。

 このほか「カメラ記者クラブ賞」は、シグマのコンパクトデジタルカメラ「DP1」、ナナオの液晶モニタ「EIZO ColorEdgeシリーズ」、富士フイルムイメージングのリバーサルフィルム「フジクロームVelvia50」の3製品が受賞した。カメラのほか写真製品や機材も広く対象として、カメラ記者クラブが独自に選考するもので、液晶モニタの受賞は今回が初。

 「『DP1』は、選考委員のなかでも注目度が高く、話題性に富んでいた点、『EIZO ColorEdgeシリーズ』は、モニタの重要性がデジタル画像には欠かせないものとして認識されてきている点、『フジクロームVelvia50』については、生産中止となっていたVelviaをユーザーの声に応え復活させた点」がそれぞれ評価された。

 カメラ記者クラブ代表幹事でカメラグランプリ2008実行委員長の柴田誠氏は会見で、「カメラ大国・日本を代表する団体として、日本のカメラ事情を、国内外を問わず幅広く伝えていく必要がある。世界有数のカメラ賞のひとつとしてカメラグランプリを発信していきたい」と今後の活動について抱負を述べた。

 「カメラグランプリ」は、写真・カメラ雑誌のメカニズム担当記者が集まる「カメラ記者クラブ」が主催。25回目の今年は、07年4月1日から08年3月31日までに日本国内で発売されたスチルカメラ170機種を対象に選出した。選考委員は、カメラ記者クラブのメンバーをはじめ、加盟雑誌の編集長や外部選考委員など55名。各賞の贈呈式は6月2日、東京・築地の聖路加カーデンで開催する。