東芝、液晶テレビ「REGZA」の春夏モデル、自動映像調整モードを搭載

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2008/04/09 15:30

 東芝は4月9日、液晶テレビ「REGZA」の08年春夏モデルとして、「ZH500」「ZV500」「RH500」「CV500」4シリーズ計10モデルを4月下旬から順次発売すると発表した。価格はオープン。


 新モデルは、リビングの明るさや照明など視聴環境に合わせて自動で映像調整を行う「おまかせ」モードを搭載したのが特徴。東芝デジタルメディアネットワーク社・テレビ事業部日本部の本村裕史参事は、新機能について「従来から映像モードは存在したが、同社のユーザー調査で約97%が最適なモードで視聴していないことがわかった。自動にすることで常に高画質を楽しんでもらえる」と説明した。


 ラインアップは、HDD内蔵・ネットワーク録画モデル「ZH500」シリーズが52V型・46V型、ネットワーク・録画モデル「ZV500」シリーズが42V型・37型、HDD内蔵録画モデル「RH500」シリーズが42V型・37V型・32V型、シンプルモデル「CV500」シリーズが42V型・37V型・32V型。


 全モデルに「おまかせ」モードを搭載。初期設定で郵便番号や部屋の照明環境を設定すると、設置地域の日の出・日の入り時刻を計算し、室内の照明状況を推測する。これにより、再生中のコンテンツのジャンルに合った最適な視聴モードに自動で切り替わる。明るい部屋で視聴する時には鮮やかでメリハリのある映像を表現し、部屋を暗くし映画などを視聴するときは質感のある映像を表現する。


 「ZH500」「ZV500」シリーズには、テレビの音量レベルを自動で調整する「ドルビーボリューム」機能を、液晶テレビに世界で初めて搭載。CMや爆発音など急に大音量になるような不快な音量変化を未然に防ぐ。BS・110度CSチューナーと地上デジタルチューナーを2基ずつと、HDMI端子を4系統搭載。

 このほか、H.264デコーダーを内蔵し、IPTVの視聴が可能になった。アクトビラのインターネット配信サービス「アクトビラ ビデオ・フル」と、光回線を使ったNTTぷらら「ひかりTV」の受信に対応する。

 最上位モデルの「ZH500」シリーズは、1920×1080のフルHD 倍速10bit広色域VAパネルを採用。300GBのHDDを内蔵し、最大約29時間の地上デジタル放送を録画できるほか、USB/LAN接続の外付けHDDへの録画も可能。録画する際に同時にワンセグの録画を行う機能を搭載し、マイクロSDメモリカードにダビングして携帯電話で視聴することもできる。


 「ZV500」シリーズは、1920×1080のフルHD 倍速10bit広色域IPSパネルを採用。HDDは内蔵しないが、USB/LAN接続の外付けHDDにデジタル放送を録画することができる。

 「RH500」シリーズは300GBのHDDを内蔵し、最大約29時間の地上デジタル放送を録画できる。eSATA接続の外付けHDDに直接録画することも可能。シンプルモデルの「CV500」シリーズは、録画機能と外付けHDDへの接続には対応しない。両シリーズとも42V型と37V型は、1920×1080画素のフルHD IPSパネルを採用し、32V型には1366×768のハイビジョンVAパネルを採用する。このほか、「RH500」「CV500」シリーズとも、HDMI端子を3系統搭載する。

 実勢価格は、「ZH500」シリーズの52V型が60万円前後、46型が50万円前後、「ZV500」シリーズの42V型が40万円前後、37V型が35万円前後、「RH500」シリーズの42V型が40万円前後、37V型が30万円前後、32V型が23万円前後、「CV500」シリーズの42V型が25万円前後、37V型が23万円前後、32V型が16万円前後の見込み。