ドワンゴ(小林宏社長)は4月1日、子会社のニワンゴ(杉本誠司社長)が運営する動画共有投稿サービス「ニコニコ動画」内での、日本音楽著作権協会(JASRAC)の管理楽曲利用について許諾の契約を締結したと発表した。JASRACが07年7月に発表した「動画投稿(共有)サービスにおける利用許諾条件について」で定めた許諾条件にニワンゴが同意したもの。利用料率に関しては、ニワンゴが収益の1.875%を支払うことで決着した。

 これによってニコニコ動画のユーザーは、JASRACの管理楽曲については自ら演奏したり歌ったりした動画を合法的に掲載できるようになった。一方、CD音源などをそのまま利用することは従来どおりできない。ニワンゴは07年10月、投稿される動画の権利保護について取り組みを強化すると発表。その一環としてJASRACとの交渉を続けてきた。さらに、3月11日には、NHK、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京の在京キー局6社に対し著作権侵害動画をすべて削除する旨の申し入れ書を提出。「こうした取り組みも評価」(JASRAC広報)し、今回の契約が成立した。

 JASRAC以外の権利団体との契約などについて、ニワンゴは「今後も継続的に交渉を行っていく」としながら、「コンテンツ事業者として、著作権者にきちんと対価を支払っていきたい」(広報)と考方を示した。一方、今後利用者側から著作権料を徴収するかどうかに関しては「まったく考えていない」(同)と否定した。