20V型は春に売れる! 1人暮らしにぴったりのテレビは? パソコンは?

特集

2008/03/24 01:33

 新生活需要が高まる春先、やや小ぶりで1人暮らしサイズの液晶テレビが売れる。中心は20V型。今年も2月半ばから伸び始めている。テレビだけでなく、パソコンもレコーダーもと色々買い揃える予定なら、地デジチューナーつきパソコン1台で済ませてしまうという手もある。「BCNランキング」で、個人向け用途にぴったりな液晶テレビとパソコンの売れ筋をまとめた。


●カラーバリエーションも広がり充実する20V型

 このところ最も売れている液晶テレビの大きさは32V型。昨年1年間でも販売台数で3割強を占め、一番人気のサイズだ。ところが春先は20V型の需要が伸びる。現在主流になっている地上デジタルチューナー搭載の液晶テレビについて、画面サイズ別で販売台数の構成比を見ると、32V型は07年12月最終週の38.8%をピークに下降線をたどっているが、逆に20V型は年末商戦終盤からじわじわと上昇。直近週の3月第2週(3月10日-3月16日)では、ついに32V型の26.8%に対し、20V型が28.7%と、わずか1.9ポイント差ながら逆転した。


 カラーバリエーションを合算したシリーズ別販売台数シェアでも、ソニーの07年発売の「KDL-20J3000」を筆頭に、1位から3位まで20V型が独占。08年発売の新製品のみの売れ行きを見ても、シャープの20V型「LC-20D30」が同シリーズの32V型を上回る販売台数で5位につけるなど、20V型が躍進している。


 販売台数トップ10の画面サイズ別の内訳は、4位の東芝の「32C3500」など32V型が5機種、20V型が4機種、フルハイビジョン(フルHD)対応の37V型が1機種。11位から20位まで見ると、26V型が4機種、32V型が2機種、40V型以上の大画面モデルと、20V型未満の小型モデルがそれぞれ2機種ずつとややバラけてくる。


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 シャープや松下、ソニーなど、主要テレビメーカー各社の今春発売の新製品では、32V型までの中小型サイズを中心に、インテリアや好みに合わせて選べるカラーバリエーションが一般化。また、16位に入った松下の17V型「TH-17LX8」のように、2台目・3台目需要やパーソナルユースを狙った、より小型の20V型未満の地上デジタルチューナー内蔵モデルを新たに投入するメーカーが増えつつある。さらにモデルチェンジにともない、旧製品の価格が下落。こうした動きと季節的な要因が重なって、20V型のシェア拡大につながったようだ。
 
主要メーカーの主な春の新製品<32V型以下のパーソナル向けモデル>
メーカー ブランド名 シリーズ名 画面サイズ カラーバリエーション 発売日
シャープ AQUOS
Dシリーズ
LC-32D30
/LC-20D30
32・20 5色(ブラック・ホワイト・レッド・グリーン・ベージュ) 2月9日
LC-26D30 26 3色(ブラック・ホワイト・レッド) 2月9日
ソニー BRABIA
J1シリーズ
KDL-32J1
/KDL-26J1
/KDL-20J1
32・26・20 4色(ブラック・ホワイト・レッド・ブラウン) 3月20日
BRABIA
M1シリーズ
KDL-20M1
/KDL-16M1
20・16 6色(シルバー・ブラック・ピンク・ブルー・オレンジ・グリーン) 3月25日
東芝 REGZA
Cシリーズ
32C3800 32(フルHD) なし 3月16日
松下
パナソニック
VIERA TH-32LX80 32 なし 2月15日
TH-17LX8 17 5色(ピンクゴールド・シルバー・ホワイト・レッド・ブルー) 2月15日
TH-26/20LX80 26・20 2色(チタン・シルバー) 2月15日
編集部調べ


 主要画面サイズの税別平均単価を2月時点で集計したところ、20V型が6万4444円、32V型が10万6938円、37V型が16万1883円、42V型が21万5771円だった。昨年2月と比べると価格はおおむね2割前後安くなっており、20V型は16.4%、32V型は18%、37V型は19.9%、42V型では22.1%も値段が下がっている。ひところに比べ下落率はだいぶ穏やかになったものの、依然として価格はじりじりと価格が下がっている状況だ。

●地デジチューナー搭載PCという選択肢も

 小ぶりな製品が似合う1人暮らしや個室なら、テレビではなく、地上デジチューナーを内蔵したパソコンをテレビ兼HDDレコーダーとして使う、という手もある。

 3月第2週(3月10日-3月16日)の地デジチューナー搭載パソコンの機種別販売台数シェア1位は、富士通デスクトップPC「FMVLX70YD」、2位は東芝のノートPC「PQF4085ELP」、3位は独自の水冷システムを搭載したNECデスクトップPC「VW770/LG」が獲得。いずれも最新の08年春モデルで、1位と3位は、PCとしては大画面の22型ワイド液晶を搭載した一体型のハイスペック機。一方、2位の「PQF4085ELP」は、15.4型ワイド液晶搭載のAVノートPC「Qosmio F40」シリーズで唯一デュアルコアCPUを搭載しない、お手頃モデルだ。


 液晶テレビ同様、08年2月の税別平均単価を集計すると、地デジ対応の液晶一体型デスクトップPCで20万1202円、同ノートPCで18万7503円だった。画面サイズが同程度の20V型の液晶テレビよりも値は張るが、テレビと同時に10万円台前半のテレビチューナーなしのノートPC、6-7万円台のHDD-DVDレコーダーを購入したと思えば、かなり割安。検討する価値はあるだろう。なお、テレビチューナー内蔵パソコンの場合、ノートPCを中心に地デジチューナーのみの製品が多い。BSデジタル放送やCSデジタルの「e2 by スカパー!」も見たい場合は、チューナーの種類に注意しよう。



 また、テレビ、パソコンにかかわらず、これから購入するなら地デジ対応モデルを選ぶことになると思うが、地デジ視聴で意外な盲点になるのがアンテナだ。マンションやアパートの共同アンテナでは、いまだにアナログ用のVHFアンテナしかない場合もある。地上デジタル放送に対応するUHFアンテナがあるかどうかはあらかじめ確認しておきたい。(BCN・嵯峨野芙美)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで119品目を対象としています。

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