ドコモ、ワンセグ、国際通話など最新機能を盛り込んだ新型「らくらくホン」

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2008/03/18 12:38

 NTTドコモは3月17日、使いやすさを重視した富士通製のシニア向け携帯電話「らくらくホンシリーズ」の最新モデル「らくらくホン プレミアム(F884i)」を発表した。ワンセグや海外ローミングに対応するなど機能面を強化した。4月に発売する。

 富士通のドコモ向け端末「F905i」をベースに開発した。ディスプレイには「らくらくホンシリーズ」では最大の3.1インチの大型液晶を採用。画面上のアイコンや文字を大きく表示することとができる。「F905i」と同様、画面を90度横に倒すとワンセグ画面に自動的に切り替わる。


 メール機能では、ユーザーの声を認識し、そのままメールの文章に変換する「音声入力メール」サービスに対応した。キー入力が不要で簡単にメールを作成できる。サービスの利用料金は月額210円で、別途パケット通信料がかかる。

 また、「らくらくホンシリーズ」ではお馴染みの「でか文字」機能をはじめ、音声通話時に聞き取りやすい音量に調節する機能、移動距離や消費カロリーをカウントする歩数計、防犯ブザーを搭載。おサイフケータイも利用可能。インストールしたおサイフケータイの「iアプリ」は、画面表示を見やすいようにカスタマイズした。


 さらに、「らくらくホン」ユーザーからの要望が高かった、国際ローミングサービスも利用できるようにした。世界156の国や地域で利用可能な「WORLD WING(3G+GSM)」に対応する。海外到着時には、世界時計の設定を促すガイダンスを表示するほか、現地時間と日本時間の同時表示が可能。

 サイズは高さ109×幅50×厚さ20mm、重さは約140g。連続待受時間は、静止時で歩数計を使用した場合で約335時間、連続通話時間は約140分。有効320万画素のCMOSカメラを搭載し、外部メモリにmicroSDカードを使用する。カラーはレッド、ゴールド、ブラックの3色。

 ドコモでは同時に、「らくらくホンIV」「らくらくホン ベーシック」を、割賦方式の販売方法「バリューコース」に対応させ、「らくらくホンIVS」「らくらくホン ベーシックS」としてそれぞれ4月から発売すると発表した。「らくらくホンIVS」はゴールド、ピンク、ダークブルーの3色、「らくらくホン ベーシックS」ではパールホワイト、オーシャンブラック、メタルレッド、アイスブルーの4色を販売する。

 発表会で、NTTドコモの永田清人・執行役員プロダクト&サービス本部・プロダクト本部長は「『らくらくホン プレミアム』は、従来の『らくらくホンシリーズ』の使いやすさを継承しながら、ユーザーの基本機能に対する要望を満たすことができたハイエンド端末。アクティブなシニアに是非利用してもらいたい」と述べた。また、「シニアのみならず、幅広い年齢の方々が生活をエンジョイできるよう、サービスやコンテンツなどは総合的に取り組んでいく」と強調した。


 一方、端末を開発した富士通の大谷信雄・常務理事・モバイルフォン事業本部副本部長は「『らくらくホン プレミアム』はやさしく、使いやすく、高機能な端末を目指した。デザインでも『905i』に比べ、本体の寸法を少しだけ長くすることで、画面のスライド部やヒンジの継ぎ目などをスマートに仕上げることができた」と話した。