陸上自衛隊東部方面隊、NTT東日本、NTTドコモは2月29日、災害発生時に避難所などの通信を確保するため、M7.3クラスの首都直下地震を想定した共同訓練を埼玉・陸上自衛隊朝霞駐屯地で行った。



 NTT東日本はインターネットや電話回線など通信網を構築、NTTドコモは衛星電話や携帯電話向け充電器などを提供、自衛隊はこれらの通信機器を被災地に空輸する搬送を担当。万一の災害時でも、異なる得意分野をもつ3者が円滑に連携し、迅速に通信回を確保できるよう訓練を実施した。


 実施したのは「災害対策機器による避難所や被災地での通信確保」「陸上自衛隊災害派遣部隊の通信確保」「被災地映像の配信・共有」の3項目についての訓練。まず、被災地に向けて通信機器を搬送することを想定して、NTT東日本の災害対策用ポータブル衛星通信方式アンテナや、NTTドコモの可搬型発電機などをヘリコプターに積み込んだ。

 その後、ヘリコプターから自衛隊のトラックに荷物を積み替え、同駐屯地内に仮設した「自衛隊現地指揮所」「自治体本部」「避難所」に通信機器を搬送。「避難所」では、NTT東日本の担当員が特設公衆電話を手際よく設置し、開通を確認。NTTドコモも携帯電話の充電器「マルチチャージャー」などを並べた。



 このほか、NTT東日本の移動電源車やNTTドコモの移動無線車も展示。搬送に使用したヘリコプターや自衛隊が所有する移動通信車の見学のほか、訓練後の昼食には、いま話題の「ミリメシ」が報道関係者にふるまわれた。ミリメシとは、自衛隊や軍隊などで隊員に支給する食料のこと。保存食としても優れており、クレーンゲームの景品になるなど、ひそかなブームになっている。



 共同訓練はことしで3回目。今回は07年7月の新潟県中越沖地震での活動を教訓として生かした。災害発生時の相互協力に関して、陸上自衛隊東部方面隊とNTTグループは、07年2月にNTT東日本、07年3月にNTT西日本と既に協定を締結しており、08年3月にはNTTドコモとも締結する予定。