IPSアルファテクノロジ(米内史明取締役社長)は2月15日、テレビ用IPS液晶パネル(IPSαパネル)の生産工場を兵庫県姫路市に建設すると発表した。千葉県の茂原工場に次いで国内2か所目で、投資額は約3000億円。8月に着工し2010年1月の生産開始を目指す。

 敷地面積は48万平方メートルで、モジュールから液晶(LCD)まで一貫生産するコンビナートを形成。生産する基盤はサイズ1500×1850mmの第8世代で稼働を開始する。生産能力は32V型換算で年間1500万台。投資額の全額を、2月現在で同社の株式30%を保有する松下電器産業(古川一夫執行役社長)が負担する。

 同時に松下は会見を行い、07年12月に発表した松下、日立製作所、キヤノンの液晶ディスプレイ事業の包括提携について、日立、松下の2社間で正式契約を締結したと発表した。

 まず松下は3月31日までに、日立の100%子会社である日立ディスプレイズの株式24.9%を取得。さらに日立ディスプレイズが保有するIPSアルファテクノロジの株式30%を含め、東芝などが保有する発行済み株式を大型IPS液晶パネル事業と共に660億円で取得する。なお、日立も10%を上限にIPSアルファテクノロジの株式を保有することを検討、キヤノンとの提携については継続して協議中としている。

 松下の森田研常務役員は、「海外での需要拡大も見込まれ、2015年には薄型テレビが世界で2億台を超えるものと見ている。提携と新工場の建設でパネルを安定的に調達して、グローバルシェア25%を目指す」と意気込みを語った。