CES2008でBD、HD DVD両陣営のハードメーカーが新製品・新機能をアピール

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2008/01/11 15:05

【ラスベガス発・米山淳】大容量・高画質の次世代DVDはブルーレイディスク(BD)とHD DVDの2つの規格が策定され、対応するソフト、ハードが各メーカーから発売されている。CES2008では、ハードメーカー各社は新製品や新たな機能をアピールした。

 BD陣営の松下は、「BD-LIVE」と呼ぶ、双方向通信機能を搭載したBDプレーヤー「DMP-BD50」を発表した。「BD-LIVE」は、インターネットに接続することで、BDソフト経由で映画の予告編や関連ゲームをダウンロードできる機能。発売は4月で、価格は499ドル(約6万円)になる見込み。

 ソニーも「BD-LIVE」対応のBDプレーヤーの試作機「サファイア」を発表した。発売時期は未定。このほか、韓国のサムスン電子は399ドル(約4万8000円)と低価格なBDプレーヤー「BD-1500」、BDとHD DVDの両フォーマットのソフトを再生できるハイブリッドタイプのプレーヤー「BD-UP5500」を発表。4-5月にかけて発売する計画。



 一方、HD DVD陣営の東芝は、ブースで昨年秋に発売したプレーヤーを展示。HD DVDのインタラクティブ機能を利用した、新たなインターフェイスのデモも披露した。デモの内容は、HD DVDのインタラクティブ機能を応用し、ソフトの映像や音声と連携して人形が動くというもの。機器の制御用プログラムを書き込んだソフトを、現在のHD DVDプレーヤーやレコーダーとプログラムを信号に変換する回路を搭載した接続機につなぐことで、ビデオ信号に埋め込んだ制御情報に沿って外部機器をコントロールできるという。

 照明やエアコンなどの機器との連携も可能。例えば、映画の場面に合わせて照明をオン・オフしたり、南極のシーンでは冷房をつけるという使い方ができるという。システムを開発した東芝HD DVD事業統括部の川端俊一氏は、「これだけのリアルタイム性はBDではできない」と自信を見せた。


 CES2008の開催期間中、次世代DVDをめぐって大きな動きがあった。ワーナー・ブラザーズがHD DVD陣営から離脱し、BDの単独支持を表明。パラマウントもBDに参加するとの観測が流れた。ハードの競争が続く中で、ソフト面では、BD勝利のムードが高まりつつある。HD DVDの普及促進を目的とした業界団体HD DVDプロモーショングループは予定していた記者会見を突如キャンセル。一方、BDの業界団体ブルーレイディスク・アソシエーション(BDA)は、7日に開いた会見で市場でのBDの優勢ぶりをアピールした。

 会見にはソニー・ピクチャーズ・ホームエンタテインメントやウォルト・ディズニー・ホームエンタテインメント、20世紀フォックス・ホームエンタテインメントなどの販売会社社長5名が出席。なかでも注目されたのが渦中のワーナー・ブラザーズ・ホームエンタテインメントのロン・サンダース社長。BDへの一本化について、「他社動向ではなく、多くの消費者がBDを選択したことでBD単独に決めた」とHD DVD陣営を離脱した理由を説明した。


 BDAのチェアマンのアンディ・パーソンズ氏は、BDは07年、世界でハードウェア85%、ソフトでは66%のシェアを占めたと述べ、「数字を見ると、どちらの規格が主流なのかは明白」と勝利宣言した。次世代DVD市場は、現実にはようやく立ち上がったばかり。規格争いの行方はまだわからない。

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