税法労務協会、「ねんきん特別便」のヘルプサイトをオープン

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2007/12/20 15:36

 弁護士・税理士・公認会計士などの専門家で組織する特定非営利活動(NPO)法人の税法労務協会は12月20日、社会保険庁から順次対象者に送付される「ねんきん特別便」に関する相談窓口の案内や、対応方法などを紹介するウェブサイト「ねんきん特別便ドットコム」をオープンした。

 5000万件にのぼる未統合記録・未処理の年金記録問題を解決するため、社会保険庁はコンピュータによる「名寄せ」を行い、その結果、基礎年金番号の記録と結びつく可能性が出てきた人物に「ねんきん特別便」を送付し、加入履歴を確認するよう呼びかける施策を始めた。本人確認後、社会保険事務所がその内容を調査・確認し、基礎年金番号に結びつく場合は、加入記録の訂正や実際の年金額の変更を行う。

 ただ、「ねんきん特別便」では、未統合記録、過去の給与を示す標準報酬は一切記載されておらず、本人自身で加入履歴を確認して回答しなければならない。そのため、社会保険庁のデータと照合した結果、場合によっては、年金記録の訂正や年金額の改訂につながらない可能性がある。

 「ねんきん特別便ドットコム」は、「ねんきん特別便」が届いた人を対象に、こうした現状に対する相談窓口の案内や確認すべきポイントなどを紹介する。同NPOでは、無料審査のほか、有料で「ねんきん特別便 手続代行サービス」なども提供する。