メディアフロー、携帯機器向け配信技術「MediaFLO」の実証実験を原宿で開始

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2007/11/27 21:34

 KDDIと米クアルコムの合弁会社のメディアフロージャパン企画(メディアフロージャパン、増田和彦社長)は11月27日、東京・原宿にあるKDDIのショールーム「KDDIデザイニングスタジオ」で、携帯端末向けの映像・情報配信技術「MediaFLO(メディアフロー)」の実用化に向けた屋内実証実験を開始したと発表した。



 「MediaFLO」は、携帯端末に動画や静止画、音声、テキストなどのコンテンツを配信する技術。米クアルコムが開発した。リアルタイムの配信に加え、端末がコンテンツを自動で受信・蓄積し、好きなときに再生して楽しむ「蓄積型クリップキャスティング」などの配信方法が可能。動画はワンセグの2倍の毎秒30フレームで配信するため、なめらかな動きを表示できる。

 今回の実験では、室内利用での品質向上を目的に、室内環境での電波状況などを検証するほか、ショールームに来た人に、映像を見てもらい意見や感想を収集する。具体的には、KDDIデザイニングスタジオの3階に、MediaFLOのサーバーと送信機、送信アンテナを設置し、米国で利用されている携帯電話に動画や文字情報を配信する。

 動画の配信にはスター・チャンネルやFOX、ヨシモトファンダンゴTVなど、実際に放送しているCS放送を利用。実験は07年11月27日から09年3月31日まで実施する。

 「MediaFLO」は、米国で07年3月から携帯電話のインフラを使って、動画配信を中心に商用サービスが開始されており、現在では全米52の都市でサービスを展開する。利用には専用の半導体を組み込んだ端末が必要で、米国では通信会社のベライゾンワイヤレスが、韓国のサムスン電子とLG電子製の対応携帯電話を発売している。



 日本では、周波数利用の問題から米国で使用しているUHF帯ではなく、VHF帯の電波を利用する予定。そのため、地上波放送がVHF帯を使うアナログ放送からUHF帯を使うデジタル放送に完全移行する2011年をメドに正式サービスを開始する計画。

 メディアフロージャパンでは実用化に向け、周波数の割り当てと免許取得を総務省に働きかけていくほか、VHF帯での利用実験、有料コンテンツ配信のビジネスモデルの検討などに取り組む。同時に携帯電話や携帯ゲーム機などでの利用や専用受信端末の開発も進める。

 会見でメディアフローの増田社長は「放送と通信のインフラを活用した新しいマルチメディアサービスの実現を目指す」と述べ、実用化にむけて意欲を示した。

KDDI=http://www.kddi.com/


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