ドコモ、シリーズ初のGPS機能を搭載した「らくらくホンIV」を8月発売

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2007/07/12 20:00

 NTTドコモは7月12日、使いやすさが特徴の携帯電話「らくらくホンシリーズ」で、薄型の新端末「らくらくホンIV(F883iES)」を8月に発売すると発表した。GPS(全地球測位システム)機能をシリーズで初めて搭載。「すぐに場所を知らせたいユーザーや両親がどこにいるか知りたいといった要望にピッタリ応える」(永田清人・執行役員)ことでユーザーを獲得し、07年4月に累計1000万台を超えた同シリーズの販売台数の積み上げを狙う。価格は、新規契約の場合で2万円前後になる見込み。



  端末は富士通製。地図ナビゲーションソフトを内蔵しており、GPSを使って現在位置を確認できる。位置情報は音声で読み上げることも可能。音声で目的地を入力することで車や徒歩などでのルート案内も利用できる。出発・到着駅を音声で入力し、乗り換え案内を表示することもできる。



  GPSを使ったセキュリティ機能も搭載。本体のワンタッチブザーとGPSを使った位置情報通知サービスを連動させ、ブザーを鳴らした時に事前に登録した相手にメッセージの送信や音声電話の発信を自動的に行うようにした。



  ワンタッチで居場所を知らせるメールの作成も可能で、相手がドコモの契約者ならば通話中でもメールを送ることができる。通話相手に自分の位置を音声読み上げで知らせることも可能。

  また、音声通話の使いやすさも追求。通話中に周囲の騒音レベルを端末が感知し、自動的に音量を調整し相手の声を聞きやすくすると同時に、相手の声が小さければ自動的に音量を上げる機能を搭載。2つのマイクを使って、周囲の騒音レベルと声の音量を感知し、音声が小さい場合には音量を上げて強調する機能も備えた。

  有効130万画素のCOMSカメラを内蔵し、「手ブレ補正」「明るさ補正」「歪み補正」を新たに搭載した。ディスプレイはシリーズ最大の2.6インチカラー液晶で、半透過型を採用することで屋外・室内を問わず画面を見やすくした。サブディスプレイは1.2インチモノクロ液晶。通話の最後の1分間を自動録音する通話音声メモを装備するほか、脳のトレーニングソフトや脂肪燃焼量表示機能付き歩数計も盛り込んだ。

  サイズは高さ104×幅50×厚さ17.6mm、重さは約113g。連続待受時間は、静止時で歩数計を使用した場合で約350時間、連続通話時間は約140分。外部メモリはmicroSDカード。カラーはシルバー、ピンク、ネイビーの3色。



  永田執行役員は発表会で「GPSは少し難しい感覚があったが簡単にできるようにすることで、らくらくホンユーザーの関心が高い安心・安全に対応し、リーズナブルな価格で提供しようとした」と狙いを述べた。また、「GPSを搭載したことで誰にでも簡単に使えるユニバーサルデザイン携帯電話の中心機種になる」と話した。

NTTドコモ=http://www.nttdocomo.co.jp/
富士通=http://jp.fujitsu.com/
「らくらくホンIV」=http://www.nttdocomo.co.jp/product/easy_phone/foma_rakuraku4/index.html


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