東芝ソリューション(梶川茂司取締役社長)は5月9日、翻訳精度が向上した最新の翻訳エンジンと、業務効率を高める機能を充実させた翻訳ソフト「The翻訳 2007 プレミアム」を6月6日に発売すると発表した。

 翻訳エンジンには「概念翻訳」を採り入れ、同義語や類義語といった言葉の概念を利用して文意に合った訳語を選択できるようにすることで、翻訳精度を向上させた。

 例えば、「受ける」という単語は目的語によって「receive」「undergo」など複数の訳語を使い分ける必要がある。「検査を受ける」の場合は「undergo an inspection」と訳すが、「人間ドックを受ける」の場合、「人間ドックは検査の一種」という類義の概念をもたない従来の翻訳ソフトでは「receive a complete physical examination」と訳すケースがあった。しかし、2つの言葉が類義という概念を認識する新ソフトでは「undergo a complete physical examination」と正しく訳すことができる。

 また、利用者が登録した訳語選出パターンを「概念辞書」で定義する語句に適用することが可能で、訳し分け条件を付けた語句の登録が行える。

 例えば、「見る」という単語に対し、目的語が「操作説明書」の時は「consult」と訳出するよう登録を行う。登録後、概念辞書に「操作説明書」の類義表現として登録されている「オンラインヘルプ」が目的語となった文に対しても、事前に登録した「consult」が適用され、正しく「consult online help」と訳出することができる。一語一語で訳語選出パターンを登録する場合と比べ、効率的に作業ができるという。

 過去の訳文を蓄積できる「翻訳メモリ」の機能を充実も図った。過去の訳文を蓄積できる「メモリ辞書」の用例に、登録者・登録日・コメントなどの情報を登録できるようにすることで、用例の検索時に、この情報をキーとして絞り込み、自分の翻訳に必要な用例をすばやく探し出せるようにした。

 ラインアップと価格は、通常版が8万9250円、「The翻訳 2007 プレミアム」と専門用語辞書をセットにした「The翻訳 2007 プレミアム 専門辞書パック」が12万9150円、特許翻訳業務向けの「The翻訳 2007 プレミアム 特許エディション」が19万2150円。