松下、世界初の42V型フルHDプラズマなど「VIERA」10機種、リンク機能も強化

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2007/04/10 23:00

 松下電器産業は4月10日、薄型テレビ「VIERA(ビエラ)」で、プラズマテレビの新機種を4月20日から順次発売すると発表した。世界初の42V型フルハイビジョン(フルHD)モデルを含むフルHD対応の上位モデル「PZ700シリーズ」4機種と、水平1024×垂直768画素のハイビジョンモデル「PX70シリーズ」6機種。動画解像度を向上したほか、周辺機器との連携、リンク機能を強化した。

 松下電器産業は4月10日、薄型テレビ「VIERA(ビエラ)」で、プラズマテレビの新機種を4月20日から順次発売すると発表した。世界初の42V型フルハイビジョン(フルHD)モデルを含むフルHD対応の上位モデル「PZ700シリーズ」4機種と、水平1024×垂直768画素のハイビジョンモデル「PX70シリーズ」6機種。動画解像度を向上したほか、周辺機器との連携、リンク機能を強化した。


 「PZ700シリーズ」は、世界初の42V型フルHD対応プラズマテレビが、サイドスピーカーで色がブラックの「TH-42PZ700SK」、アンダースピーカーでシルバーの「TH-42PZ700」。さらにサイドスピーカーでフルHDの50V型、色がブラックの「TH-50PZ700SK」、アンダースピーカーでシルバーの「TH-50PZ700」をそれぞれラインアップした。


 価格はオープン。実勢価格は42V型「TH-42PZ700SK」が43万円前後、「TH-42PZ700」は41万円前後、50V型「TH-50PZ700SK」が55万円前後、「TH-50PZ700」は53万円前後の見込み。

 いずれも900本以上の動画解像度を持つプラズマパネルを搭載。予備放電の発光を抑える新しい駆動方式を導入したことで、4000:1のコントラストを実現した。新開発の「低反射クリアパネル」を採用。プラズマの弱点と言われている、外光の画面への映り込みも大幅に抑えた。

 HDMI端子でDVDレコーダーやサラウンドシステムと結び、リモコン1つで機器を操作できるリンク機能「ビエラリンク」も強化。DVDレコーダーとの接続ではテレビの電源が入ると同時にレコーダーのHDDが駆動し、高速で録画・再生ができるほか、テレビで取得した最新の電子番組表(EPG)をレコーダーに転送することも可能。接続できる機器も拡充させ、松下製やセイコーエプソン製の対応プリンタともつなぐことができる。リモコンにはリンク機能の専用ボタンも設けた。


 また、同社製のフルHDビデオカメラで撮影したフルハイビジョン映像をSDカードに保存し、本体前面に設けられたメモリカードスロットに差し込むだけで、テレビ単体でもフルハイビジョン映像が楽しめる機能も備えた。


 一方、「PX70シリーズ」では、サイドスピーカータイプが、42V型でブラックの「TH-42PX70SK」と、37V型でシルバーの「TH-37PX70S」、ブラックの「TH-37PX70SK」。アンダースピーカータイプはいずれもシルバーで、50V型の「TH-50PX70」、42V型の「TH-42PX70」、37V型「TH-37PX70」をそれぞれラインアップした。


 価格はオープン。実勢価格は、42V型「TH-42PX70SK」が32万円前後、37V型「TH-37PX70S」「TH-37PX70SK」は27万円前後、50V型「TH-50PX70」が40万円前後、42V型「TH-42PX70」は30万円前後、37V型「TH-37PX70」で25万円前後の見込み。

 6機種ともに動画解像度が720本以上のプラズマパネルを装備。「低反射クリアパネル」も採用した。SDメモリカードに録画した映像の再生には対応していないが、リンク機能は「PZ700シリーズ」と同様、DVDレコーダーとの連携を高めたほか、プリンタとの接続ができる。専用ボタンが付いたリモコンも付属する。

 「VIERA(ビエラ)」シリーズのCMキャラクターには、女優の小雪さんを引き続き起用し、発表会にも登場した。小雪さんは新しいビエラについて「観やすさ、使いやすさ、(鉛の不使用など)環境への配慮と、3拍子そろっていて素晴らしいと思います」と感想を述べた。また、SDメモリカードに録画したビデオカメラの映像をビエラで再生するデモンストレーションでは、自身の登場時の映像を見て、「いつ撮っていたんだろう?」と驚いたが、「すごくキレイですね。こんなに簡単なら操作できるなら私も活用したいです」と話した。


 松下では42V型のフルHDパネルを搭載したプラズマテレビを投入することで、40インチ台の大型機種を強化。フルHDの液晶テレビで攻勢をかける競合他社に対抗し、競争力の強化を図る。一方、リンク機能を高めたことでテレビと関連機器とのセット購入の拡大も見込む。


 牛丸俊三副社長は発表会で「今回のビエラでは『つないで使う』を提案する」と述べるとともに、「テレビと関連機器をつなぐ使い方が認知されるようなコンセプトで宣伝し売っていく」と話し、プラズマを中心にDVDレコーダーやビデオカメラなどの関連機器の販売にも力を入れていく意向を示した。セット販売の割合については「弊社のデジタルカメラ、DVDレコーダーは店頭販売でシェアトップとなっているため、ビエラと一緒に買ってもらえる率は高い」と自信を見せた。