シャープは2月20日、液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」で、動画応答性能を高めたフラッグシップ機種「Rシリーズ」とパーソナルユースの取り込みを狙った機種「Dシリーズ」を3月10日から順次発売すると発表した。2シリーズともに国内のみで販売する。

 シャープは2月20日、液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」で、動画応答性能を高めたフラッグシップ機種「Rシリーズ」とパーソナルユースの取り込みを狙った機種「Dシリーズ」を3月10日から順次発売すると発表した。2シリーズともに国内のみで販売する。


 65、57、52、46、42V型をラインアップした「Rシリーズ」は、同社が「買い替え需要や団塊の世代をターゲットに、プレミアム性を追求したAQUOS史上、最高の商品」(片山幹雄専務)と位置付ける機種。


 フルハイビジョン(フルHD)で、1秒間に120枚と従来機種の倍速で表示が可能な「倍速ASV液晶」を採用。スポーツなどの動きの激しい映像でも、残像感を抑えて表示できるようにした。

 倍速駆動方式の動画対策機能は松下電器産業や日立製作所なども液晶テレビで採用しているが、パネルはフルHDではない。片山専務は「フルHDで倍速ということで他社に対して優位」(同)と強調した。

 視野角は上下左右176度で、暗室時のコントラスト比を従来機種の2000:1から3000:1まで向上させた。視聴する番組の明るさやテレビを観る部屋の明るさに合わせてバックライトの輝度を自動的に調整する機能も備える。

 テレビ本体の薄型・軽量化も図った。フレームをはじめとする内部構造の見直しや部品の簡素化を行い、従来機種に比べて52V型モデルでは厚さを32%減の8.5cm、重さは12%減の37.5kgとした。


 地上・BS・110度CSのデジタルチューナーを2基、同社製DVDレコーダーなどとのリンク機能「AQUOSファミリンク」に対応するHDMI端子は3つ装備する。さらに、対応の携帯電話やデジタルカメラから無線で画像を転送して画面に表示できる高速赤外線通信(IrSS)機能を搭載した。デジタルテレビ向けインターネット・サービス「アクトビラ」も利用可能。液晶ディスプレイを備え、大型ボタンを採用した新型リモコンが付属する。

 一方、「Dシリーズ」は寝室や個室などでの使用を想定した「2台目需要」を狙ったモデルで、32、26、20V型をラインアップする。本体カラーはブラック、ホワイト、レッドの3色。


 解像度が水平1366×垂直768画素の標準ハイビジョン(標準HD)で、視野角が上下左右176度の「ブラックASV液晶」を採用。20V型では「ASV液晶」を搭載する。32V型では標準HDに加え、フルHDタイプのパネルを搭載した機種も用意した。コントラスト比はフルHDの32V型が2000:1、標準HDの32V型は1500:1、26V型は1500:1、20V型は1200:1。


 全機種で「AQUOSファミリンク」に対応するHDMI端子を2つ搭載。フルHDタイプの32V型モデルではDVI-I、そのほかの機種ではアナログRGBのパソコン入力用端子を装備した。Windows Vistaにも対応する。

 価格は「Rシリーズ」「Dシリーズ」ともにオープン。実勢価格は「Rシリーズ」で、65V型が100万円前後、57V型は90万円前後、52V型は65万円前後、46V型は55万円前後、42V型は50万円前後の見込み。「Dシリーズ」はフルHDの32V型が28万円前後、標準HDの32V型が21万円前後、26V型は17万円前後、20V型は12万円前後の見込み。

 片山専務は「Rシリーズ」について「プラズマ、液晶という枠ではなく、ディスプレイとして究極のものが出せた。(新製品で)市場のシェアも(今よりも)取っていける」と述べ、「液晶の技術の開発は今年、来年、再来年とまだまだ続く。これからもびっくりするような製品を出していく」と、今後の製品開発にも自信を見せた。