米国時間の1月8日に開幕したデジタル機器の国際総合展示会「2007インターナショナルCES」で、米モトローラのエド・ザンダー会長が基調講演のトップバッターとして登壇、携帯電話メーカーの立場からモバイルの優位性を説いた。

 米国時間の1月8日に開幕したデジタル機器の国際総合展示会「2007インターナショナルCES」で、米モトローラのエド・ザンダー会長が基調講演のトップバッターとして登壇、携帯電話メーカーの立場からモバイルの優位性を説いた。

 エド・ザンダー会長は、まず自転車で登場。「今日は、これ(自転車)でサン・フランシスコからラスベガスまで来ました」と冗談を飛ばし、冒頭の挨拶に代えた。ザンダー氏が乗ってきた自転車には、携帯電話の充電器が備え付けてあり、ペダルをこぐことで携帯電話が充電されるという。資源が少ない発展途上国を中心に普及の計画を立てている。ザンダー氏は、「まずは、自転車ユーザーが多い中国で広めていきたい」としている。自転車の機能を説明した時は、会場がどよめいた。

 携帯電話については、「eメールやインターネット、音楽や映像配信、カメラなど機能が広がっている。しかも、携帯電話でオンラインレーティングを行ったり、病院のモバイル専用サイトで予約を申し込むなど、ユーザーによって使い方は多種多様。今では単なる通話の接続機器ではない。しかも、さまざまな機能や用途を統合した中核製品として今後は位置づけられるようになる」と述べた。

 また、ワールドワイドの各地域でワイヤレス・ブロードバンドが進んでいることから、「インターネットと携帯電話は切り離せない。そのため、“クール”なデバイスを提供していかなければならない」と説明。米ヤフーと提携し、携帯電話にボタン1つでインターネットに接続できる機能を追加することを明らかにした。モバイルインターネットサービスとして「Y!Go(ヤフー・ゴー)」を提供。8日付けでベータ版サービスを開始すると発表した。

 法人事業の拡大については、「企業でも、携帯電話を(通話だけでなく)ERPなどと連携させて業務端末で活用したいというニーズが広がっている。ラップトップでは重すぎるからだ。そこで、スマートフォンで企業への製品販売を増やしていく」方針。実際、1万2000社のユーザー企業に対して試験的に提供しているという。

 さらに、家庭内では「映像データを視聴できる帯域幅と、外出先にも持ち運べることがポイントになってくる」ことを挙げ、テレビやパソコン、携帯電話などに映像データの配信が可能なハードウェア「MOTO ME TV」を市場投入。同製品は、1つのデータをテレビやパソコン、携帯電話などに自由に移行できる。テレビで視聴していた映像を携帯電話に移した際、テレビ視聴時の続きから携帯電話で見られるという。

 米モトローラは、今年で40周年を迎えるCESに第1回の1967年以来、毎年欠かさずに出展している。またザンダー会長は以前サン・マイクロシステムズの社長兼COOを務めた経歴を持ち、コンピュータを含めたデジタル機器に精通しているということもあって、キーノート・スピーカーのトップバッターに選ばれたようだ。