日本、米国、欧州、アジア地域の6000社以上のIT企業や自動メーカーなどが参加する短距離無線通信「Bluetooth(ブルートゥース)」の業界団体「Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)」は12月8日、記者会見を開き、エグゼクティブ・ディレクターのマイケル・フォーリー氏がBluetoothの動向や新技術について説明を行った。

 日本、米国、欧州、アジア地域の6000社以上のIT企業や自動メーカーなどが参加する短距離無線通信「Bluetooth(ブルートゥース)」の業界団体「Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)」は12月8日、記者会見を開き、エグゼクティブ・ディレクターのマイケル・フォーリー氏がBluetoothの動向や新技術について説明を行った。


 フォーリー氏は、Bluetoothの市場動向について、米調査会社ABIリサーチの調べで対応機器の出荷台数が11月初旬に全世界で10億台を突破したことに触れ、「ここ2年間でBluetoothの普及は加速している。世界的に見ると携帯電話用のヘッドセットの利用が大きい」と述べた。

 日本国内では「携帯オーディオなどの音楽関連機器をはじめ、Bluetoothでデータを送信して印刷ができるデジタルカメラや携帯電話、プリンタの人気が高まっている」と分析。また、今後の普及については、「07年には06年の予想と同程度の5億台の出荷が見込まれる」との予測を示す一方、2010年には端末同士を接続するハンドセットで20億台の出荷を目標にしていることも明らかにした。

 同時に「TransSend(トランスセンド)」と呼ぶ最新技術も紹介した。「TransSend」はウェブサイト上の地図や住所、電話番号といった情報や画像をBluetooth対応の携帯電話やPDA(携帯情報端末)などに転送できる技術。サイトに専用のアプリケーションを組み込むことで、ブラウザからデータを機器に転送できる。受信端末はBluetooth機能を搭載していれば、現行機器を利用できる。アプリケーションは参加メンバーにBluetooth SIGのサイトで無料提供する。


 フォーリー氏は「『TransSend』はBluetooth SIGの参加メンバーにとってBluetoothの新たな使い方をユーザーに提案できると同時にユーザーにとっても便利な機能となる」と語った。今後の技術開発については「今後2-3年で携帯電話やデジタルビデオカメラからテレビに高画質映像を転送するソリューションを開発する。直近の開発技術では医療分野で体につけたBluetoothのセンサーから患者がデータをネットワーク経由で送信し、医師がリモートで確認できるソリューションを来年には提供していきたい」と抱負を述べた。

 マイケル・フォーリー氏は現在42歳。アリゾナ州立大学を卒業後、ソフトウェアのコンサルティング会社の経営やネットワーク機器会社を経て、マイクロソフトのモバイルデバイス部門やウィンドウズ部門にワイヤレス・アーキテクトとして勤務。04年3月にBluetooth SIGのエグゼクティブ・ディレクターに就任。無線技術の博士号も取得している。