UNL、左右対称・分離立体型のアーゴノミクスキーボード「μTRON」

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2006/12/06 10:20

 YRPユビキタス・ネットワーキング研究所(UNL、坂村健代表)は、新型のアーゴノミクスキーボード「μTRON(マイクロトロン)キーボード」を開発したと発表した。ユーシーテクノロジが販売元となり、07年第1四半期から販売を開始する予定。

 YRPユビキタス・ネットワーキング研究所(UNL、坂村健代表)は、新型のアーゴノミクスキーボード「μTRON(マイクロトロン)キーボード」を開発したと発表した。ユーシーテクノロジが販売元となり、07年第1四半期から販売を開始する予定。

 「μTRONキーボード」は、左右対称・分離型で体にフィットした配置で利用できる。通常のキーボードのように手前に傾斜させるだけでなく、左右方向にも傾斜させることも可能。形状は肩こりや腱鞘炎などの頸肩腕障害を防止するための、労働医学の成果に基づいており、筋肉の緊張を低減するような設計を施した。

 誰もが使いやすいコンピュータ体系の構築を目標に、84年から開始したTRONプロジェクトでは、ヒューマンマシンインターフェイスとして重要なキーボードについても研究開発を進め、80年代にTRONアーゴノミクスキーボードを発表。設計には20-60歳の日本人男・女性150名の手の大きさや、指の動かしやすい範囲の測定、160万文字に及ぶ日本語文章のキー操作を分析し、独特の立体的形状とJIS配列とは異なる理想的なキー配列「TRON配列」を開発した。

 今回のキーボードは、TRONアーゴノミクスキーボードをコンパクト化し、スマートで使いやすいキーボードを目指した。キースイッチも一般に多く使われているメンブレン型ではなく、業務用や高級キーボードとして耐久性とキータッチに優れた東プレの無接点静電容量式キースイッチを採用。キー配列はTRON配列に加え、JIS配列(QWERTY型)も利用できる。