小学館(相賀昌宏社長)と同社の子会社ネットアドバンスは11月14日、国文学・国語学の専門家向け「日本国語大辞典 第2版」(全13巻)のオンライン版「日国オンライン」サービスを07年夏より開始すると発表した。

 小学館(相賀昌宏社長)と同社の子会社ネットアドバンスは11月14日、国文学・国語学の専門家向け「日本国語大辞典 第2版」(全13巻)のオンライン版「日国オンライン」サービスを07年夏より開始すると発表した。


 「日本国語大辞典」は1972年に初版を刊行した日本最大規模の国語辞典。00年11月に出版した「日本国語大辞典 第2版」は50万項目、100万用例を収録し、国文学や国語学の専門家の多くが利用しているという。オンライン版では、「日本国語大辞典 第2版」に収録した全項目、全用例をデジタル化し、Webサイト上で公開する。

 小学館の国語辞典編集長の佐藤宏氏は「以前からデジタル化を求める声があったが、収録文字数が約1億文字と膨大で、JISコード外の文字も多く利用していたため、難しかった。しかしWebが一般化し、次期Windows OS『Windows Vista』がUnicodeをサポートするなど、環境が整ったため、デジタル化に踏み切った」と、満を持してのサービス開始だと強調した。

 全文検索機能、用例検索機能などを搭載し、「日本国大辞典」にある品詞や方言情報、出典辞書といった細かい情報を指定する専門的な検索にも対応する予定。法人では、大学などの教育機関や図書館、個人では、国文学や国語学の専門家などの利用を見込む。月額サービス料金は、法人は同時1アクセスで1万5750円で、個人は1575円。サービス開始後も、内容を定期的に更新していく。「日本国語大辞典」の公式サイト「日国.NET」では以前から未収録の用例、新項目をユーザーから募集しており、これらを編集部がチェックして「日国オンライン」に順次反映する。また、05年に刊行した「日本国語大辞典 第2版」の集約版「精選版 日本国語辞典」も収録する予定。

 サービスは、ネットアドバンスが運営し、小学館の「日本大百科事典」や「大辞泉」「ランダムハウス英和大辞典」、講談社の「日本人名大辞典」など、事典・辞書を中心として、約30種類のコンテンツの横断検索ができるのが特徴のWebサイト「ジャパンナレッジ」をプラットホームとして展開する。当面は「ジャパンナレッジ」と「日国オンライン」は独立したコンテンツとして提供するが、両方を併用する場合は30%の割引も実施する予定。

 ネットアドバンスの黒木重昭副社長は「07年中は難しいかも知れないが、翌08年ぐらいには『日国オンライン』を『ジャパンナレッジ』のコンテンツとして追加していきたい。ユーザーは1つのキーワードを入力するだけですべてのコンテンツから検索できるようになり、より使いやすくなる」とコメントした。