松下電器産業は11月8日、SDメモリカードにハイビジョン映像を記録できるデジタルビデオカメラ「HDC-SD1」を12月1日に発売すると発表した。ハイビジョンタイプのビデオカメラは、ソニーが記録媒体にMiniDVテープやDVD、HDDを採用した機種で先行。今年9月には、フルHD対応機でキヤノンも参入するなど市場が広がっており、さらに松下の新製品投入で競争が本格化しそうだ。

 松下電器産業は11月8日、SDメモリカードにハイビジョン映像を記録できるデジタルビデオカメラ「HDC-SD1」を12月1日に発売すると発表した。ハイビジョンタイプのビデオカメラは、ソニーが記録媒体にMiniDVテープやDVD、HDDを採用した機種で先行。今年9月には、フルHD対応機でキヤノンも参入するなど市場が広がっており、さらに松下の新製品投入で競争が本格化しそうだ。


 「HDC-SD1」は、松下がソニーと策定したハイビジョン映像記録規格「AVCHD」に対応した同社初のビデオカメラ。水平1440×垂直1080画素のハイビジョン映像をインターレス方式で撮影可能で、付属の4GBのSDHCメモリカードに最長90分録画できる。価格はオープンで、実勢価格は18万円前後の見通し。


 「赤」「緑」「青」をそれぞれ3個のCDDで受光する、新開発の「テルニオン3CCDシステム」を搭載。CCDは、総画素数56万の1/4型CCDを使用し、1画素あたりの面積を従来機種の2.8倍に広げたことで、6ルクスの明るさでも録画できる高感度撮影を可能にした。

 レンズには独ライカと共同開発したハイビジョン用ズームレンズ「ライカディコマーレンズ」を装備。動画撮影時の焦点距離は、35ミリフィルム換算で38.5-462mm。光学式手ブレ補正機能も備える。画像処理回路には「HDクリスタルエンジン」を搭載。ハイビジョン映像の高速処理が可能で、映像のノイズも低減する。

 映像の圧縮方式は「MPEG4 AVC/H2.46」を採用し、新開発の圧縮用LSIと組み合わせることで低ビットレートでも解像度の高い映像が記録できる。5つのマイクも内蔵しており、5.1chサラウンドでの音声の録音が可能。撮影の画角に合わせマイクが被写体方向に動いて録音する「超指向性ズームマイク機能」も備えた。

 撮影した映像は、カメラ本体の3.0型ワイド液晶ディスプレイ上で再生できるほか、HDMI端子接続で薄型テレビに出力したり、同社製ブルーレイディスク(BD)レコーダーを使って、BD-REディスクに保存することもできる。

 松下では、記録媒体にSDメモリカードを採用することで、テープやDVDのような駆動装置が不要で、1.7秒の高速起動と衝撃や振動に強い設計が可能になったと説明。同時に、幅74×高さ69×奥行き142mm、重さ430gと、「ビデオカメラでは世界最小・最軽量」(中谷明弘・パナソニックAVCネットワークス社ムービービジネスユニット長)を実現したという。

 発表会で、平原重信・パナソニックマーケティング本部副本部長は、「ムービーカメラは屋外に持ち出すため、できるだけ小さくタフであることが要求されると同時に高画質が求められる。(この2点に対応することでは)SDカードは他のメディアより理にかなっている」と、SDビデオカメラの利点を強調した。


 また、11月15日に発売するBDレコーダーとあわせ、「年末商戦はBDレコーダーとハイビジョンSDビデオカメラでハイビジョン市場を拡大する」と意気込みを述べた。

 同時に、DVDディスクにハイビジョン映像が記録できるデジタルビデオカメラ「HDC-DX1」を12月15日に発売すると発表した。価格はオープンで、実勢価格は16万円前後の見込み。


 CCDやレンズ、画像処理回路などは「HDC-SD1」と同様で、8cmタイプのDVD-RAM/-R/-RW、2層式のDVD-Rに対応する。録画時間は、2層DVD-Rの場合で最長約60分。本体サイズは幅92×高さ91×奥行き163mm、重さは680g。