ソニーは11月7日、非接触IC「FeliCa(フェリカ)」の新型タイプを富士通と共同開発したと発表した。メモリ容量の増強やセキュリティ機能を向上させるなどで機能を拡張。交通乗車券や電子マネーをはじめ、生体認証や電子チケットほか、大容量のデータが必要なシステムでの利用を見込む。

 ソニーは11月7日、非接触IC「FeliCa(フェリカ)」の新型タイプを富士通と共同開発したと発表した。メモリ容量の増強やセキュリティ機能を向上させるなどで機能を拡張。交通乗車券や電子マネーをはじめ、生体認証や電子チケットほか、大容量のデータが必要なシステムでの利用を見込む。


 メモリ容量を9KBと現行の2倍以上に増やしたため、電子マネーや乗車券、ポイントサービスといった複数の機能を同時に搭載できる。また、生体認証のセキュリティシステムなど、大きなデータ容量が求められる用途にも対応する。

 さらに、富士通の「FRAM(Ferroelectric Random Access Memory:強誘電体メモリ)」と呼ぶ低消費電力で、高速アクセスと高頻度書き換えが可能な不揮発性メモリを採用することで、処理速度を高速化。「データ検出」「相互認証」「データ読み込み」「データ記録」の過程を暗号処理も含め0.1秒以下まで短縮した。

 またデータ転送速度は、従来の212kbpsに加え、倍の424kbpsにも対応。リーダー/ライターから送信されるデータ転送速度に合わせて自動的に受信、返信速度が切り替わる機能も盛り込んだ。データの書き換え耐性も100億回にまで引き上げた。

 セキュリティ機能では民生用機器では最高レベルとなる「ISO/IEC15408の評価保証レベルEAL4+」に対応。現在、「EAL4+」の認証を申請中で、06年中には正式に取得する見込み。

 ソニーでは新型「FeliCa」をカードに搭載し、国内外のカードメーカーに販売していく計画。発売時期や価格は未定で、製造はグループ企業が行う。