沖電気、目の虹彩で携帯電話の利用者を認証する技術、07年3月に製品化へ

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2006/11/06 20:47

 沖電気は11月6日、人の瞳孔を縮小・拡大する薄膜組織「虹彩(アイリス)」を利用した携帯電話用の個人認証技術を開発したと発表した。決済機能付き携帯電話「おサイフケータイ」で、暗証番号代わりの決済認証機能としての利用を想定している。

 沖電気は11月6日、人の瞳孔を縮小・拡大する薄膜組織「虹彩(アイリス)」を利用した携帯電話用の個人認証技術を開発したと発表した。決済機能付き携帯電話「おサイフケータイ」で、暗証番号代わりの決済認証機能としての利用を想定している。

 まず、カメラ付き携帯電話で利用者が自分の目を20cmほどの距離で撮影。目の画像を取り込むと、携帯電話に搭載したプログラムが虹彩の模様で認証するしくみ。誤認識率は10万分の1以下という。おサイフケータイの決済時などに利用する。

 沖電気では官公庁や金融機関向けに発売している赤外線カメラを使った虹彩認証技術を応用。携帯電話用プログラムを新たに開発した。プログラムの容量を100KBと軽くすることで、携帯電話にも搭載できるようにすると同時に、0.5秒以下という高速な認識時間を実現した。

 なりすましを防ぐための「生体検知機能」「サウンドガイド機能」「自動撮影機能」も搭載。プログラムはカメラ付きPDA(携帯情報端末)でも利用できる。沖電気では、07年3月をメドに製品化する予定で、携帯電話端末メーカーなどへの販売を見込んでいる。