MS、最新ブラウザ「Internet Explorer 7」のダウンロード提供を開始

ニュース

2006/11/06 10:08

 マイクロソフト日本法人は11月2日、ウェブブラウザ「Internet Explorer」の最新版「Internet Explorer 7 for Windows XP」日本語版の提供を開始したと発表した。

 マイクロソフト日本法人は11月2日、ウェブブラウザ「Internet Explorer」の最新版「Internet Explorer 7 for Windows XP」日本語版の提供を開始したと発表した。

 最新版ではセキュリティと使い勝手の向上を図った。セキュリティでは「フィッシングフィルタ」「セキュリティステータスバー」「ActiveX オプトイン」「閲覧履歴の削除」の機能を搭載する。

 「フィッシングフィルタ」は悪質なウェブサイトに対する保護機能を備えており、偽装URLへのアクセスを防止する。また、サイトを事前に分析し、疑わしいサイトをユーザーに知らせるほか、悪質と確認したサイトへのアクセスをブロックする。

 「セキュリティステータスバー」は閲覧しているサイトのセキュリティとプライバシー設定について、アドレスバーの横に表示する。「ActiveX オプトイン」はあらかじめインストールされているActiveXコントロールの大半を無効にし、攻撃にさらされることを防ぐマルウェア保護機能。「閲覧履歴の削除」ではキャッシュされたページを瞬時に消去し、「パスワード」「フォームデータ」「Cookie」を抹消して閲覧履歴をワンクリックで削除できる。

 一方、操作面の向上では検索、複数サイトの閲覧や印刷を重視し、「インスタントサーチボックス」「タブブラウジング」「クイックタブ」「RSSフィード」などを盛りこんだ。

 「インスタントサーチボックス」はユーザーが気に入った検索サイトを設定することが可能な機能で、検索サイトが登録されている「ドロップダウンリスト」から簡単に自分の好みのサイトを選択したり、追加したりすることが可能。

 「タブブラウジング」は複数のサイトを1つのブラウザのウィンドウで表示できる機能。ブラウザフレームの上部にあるタブを使って、サイト間の表示を切り替えることができる。「クイックタブ」は開いているタブ全てのサムネイル(縮小画像)を1つのウィンドウ内に表示する機能。

 「RSSフィード」では、RSSフィードを直接ブラウザ上で閲覧できるようにした。ツールバーのアイコンを点灯させることで、自動的にサイト上のRSS フィードを検出する。また、印刷機能では印刷するサイトのサイズを自動的に調整して、印刷用紙に合わせるようにしたほか、複数ページを実際のマージン付きで表示する「印刷プレビュー」、文書が切れるのを防ぐテキストのサイズ変更、選択したテキストだけを印刷する機能なども搭載した。

 マイクロソフトでは「Internet Explorer 7」を同社の専用サイトで無料ダウンロード提供する。また、07年4月をメドに、優先度の高い更新として「Windows Update」「Microsoft Update」での公開、Windowsの自動更新機能での配布も開始する予定。