日立マクセル、SACD並みの音質を再現するPC専用システムヘッドホン

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2006/11/02 10:01



 日立マクセル(角田義人社長)は10月31日、音楽を高音質で再生するパソコン専用システムヘッドホン4種を11月25日に発売すると発表した。同社の音にこだわった音響関連製品の新ブランド「Vraison(ヴレソン)」シリーズの第1弾となる。

 手持ちのPCに付属ソフトをインストールし、USBバスパワーで駆動する専用コントローラーにPCとヘッドホンをそれぞれ接続して使用する。コントローラーとヘッドホンの組み合わせが異なる6モデルを販売する。

 ソフトは、CDやMP3形式で圧縮した音をスーパーオーディオCD(SACD)並の音質に改善する独自の新技術「Bit-Revolutionテクノロジー」を搭載。高域周波数の補間やビット拡張でスムージング処理、ユーザーに合わせた聴覚感度補正などを行うため、原音に近い音質で再生できるという。

 専用コントローラーは、16ビット信号を24ビット信号に拡張変換し、ダイナミックレンジを120dB以上に拡大する「スムージング」機能に対応し、最高周波数を48kHzまで再現可能な「ハイエンド」タイプと、最高周波数が24kHzまでの手頃な「スタンダード」タイプの2種類を用意した。「ハイエンド」タイプは、アンプやスピーカーを接続できるライン出力端子も装備する。

 ヘッドホンはそれぞれ、「ハイエンド」がオーバーヘッドタイプ(ブラック)とインナーイヤータイプ(シルバー)、「スタンダード」がオーバーヘッドタイプ(ホワイト、ブラック、シルバー)とカナルタイプ(ホワイト)の2種類となる。

 高音質化機能のオン/オフなどの設定は、PCの画面上かコントローラーのスイッチで設定可能。コントローラーでは、サラウンドモード、イコライジングモード、音量の調整などが、PC画面では好みに合わせたより細かな設定が行える。

 価格はすべてオープン。実勢価格は、「ハイエンドタイプ」でオーバーヘッドホンの「HP-U48.OH-BK」、インナーイヤーの「HP-U48.IE-SL」ともに3万円前後の見込み。「スタンダード」タイプは、オーバーヘッドホンの「HP-U24.OH-WH」「HP-U24.OH-BK」「HP-U24.OH-SL」が各2万円前後、カナルタイプの「HP-U24.CN-BK」は1万円前後の見込み。