伊藤忠など3社、10万円のUSBメモリ、薩摩切子つき「薩摩式電子記憶装置」

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2006/11/01 21:55

 伊藤忠商事とソリッドアライアンス(河原邦博社長)、島津興業(鹿児島県、島津公保社長)は、伊藤忠が展開する「MOTTAINAI(もったいない)キャンペーン」の一環として、薩摩切子を使ったUSBメモリ「薩摩式電子記憶装置」を発売すると発表した。11月中旬から出荷を開始する。価格はオープン。ソリッドアライアンスのネット通販サイト「SAストア」価格は10万円。

 伊藤忠商事とソリッドアライアンス(河原邦博社長)、島津興業(鹿児島県、島津公保社長)は、伊藤忠が展開する「MOTTAINAI(もったいない)キャンペーン」の一環として、薩摩切子を使ったUSBメモリ「薩摩式電子記憶装置」を発売すると発表した。11月中旬から出荷を開始する。価格はオープン。ソリッドアライアンスのネット通販サイト「SAストア」価格は10万円。

 「MOTTAINAI キャンペーン」はノーベル平和賞受賞者のケニアのワンガリ・マータイ女史が、日本語の「もったいない」を、環境保全のキーワードとして世界共通の言葉にしよう提唱したことから始まった運動。ゴミを減らす「リデュース」、限られた資源を有効に使う「リユース」、資源を再利用する「リサイクル」の「3R」の実践を柱としている。

 今回3社は「MOTTAINAI X 伝統工芸コラボレーション」で提携。日本の伝統工芸品を次の時代に残していかないと「もったいない」という精神に基づいて、新しい価値観と世界観を構築する商品をつくり、世界ブランドへの展開を目指す。

 第1弾はUSBメモリ「薩摩式電子記憶装置」。従来の製品であればプリント基板が入っている部分に薩摩切子がはめ込まれているのが特徴。容量は2GBでUSB2.0に対応する。製品は伊藤忠が企画し、島津興業が薩摩切子を製作、ソリッドアライアンスが販売を担当する。

 薩摩切子の色は発色に金を使う「金赤」、カット文様は伝統的な「八菊」文様を使用。メモリのアクセス時に点灯するLEDの光が切子の中で美しく映えるようカットした。また、メモリ以外の金属部分は金のように輝く真鍮の削り出し。メモリ部分はネジで固定する細工を施してあり、メモリ部分だけを取り出して容量の大きなタイプに交換することもできる。

 伊藤忠では「MOTTAINAIキャンペーン」を積極的に展開していく方針で、今後はアパレルとの衣料ブランドでのコラボレーションやインテリア会社とのコラボレーションなども検討している。