マグノリア、世界最強の将棋ソフト、9800円で

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2006/11/01 21:45

 マグノリア(広沢一郎社長)は、パソコン用将棋ソフト「Bonanza 2.1 Commercial Edition(ボナンザ2.1コマーシャルエディション、Bonanza)」を11月17日に発売すると発表した。価格は9800円。

 マグノリア(広沢一郎社長)は、パソコン用将棋ソフト「Bonanza 2.1 Commercial Edition(ボナンザ2.1コマーシャルエディション、Bonanza)」を11月17日に発売すると発表した。価格は9800円。

 06年5月に開催された「第16回世界コンピュータ将棋選手権」で優勝した将棋ソフト「Bonanza」のパッケージ版。プログラムはカナダ・トロント大学の理論物理化学専攻研究員でカナダ在住の保木邦仁(ほき・くにひと)氏が開発した。

 「世界コンピュータ将棋選手権」は、90年に始まり、毎年、世界各国から参加するチーム同士が、独自に開発した将棋プログラムにて対戦し、世界一の座を競うコンテスト。

 「Bonanza」は指し手を絞り込まず、局面を網羅的に評価する「全幅検索」と呼ぶ思考回路を搭載。対局の序・中盤には思いもつかない妙手を繰り出したり、中終盤には読みぬけを効率よく発見することができる。

 また、与えられたデータを活用するモデルを見つける「機械学習法」をプログラムに採用することで思考回路の局面評価機能も強化した。データには将棋の指し方を記述する1万以上の特徴パラメータを約6万局のプロ・アマ高段者の棋譜から抽出。このデータを使うことで攻撃的で人間らしい棋風を実現した。

 ソフトは共有メモリ型並列処理に対応。インテルのデュアルコアCPU「Core2Duo」などを搭載したパソコンで使用した場合には、パソコンの性能を有効活用しながら、速い動作と美しい画面で対局を楽しむことができる。

 対応OSはWindows XP、2000、Me、98SE。初回出荷2000本には限定でUSB接続の扇風機が付属する。