米IBM、グローバル購買部門を中国に移転、米国以外の本社機能設置は同社初

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2006/10/27 15:14

 米IBM(サミュエル・J・パルミサーノ会長)は、グローバル購買部門の本社機能を、ニューヨーク州ソマーズから中国の深センに移転したと発表した。移転は夏ごろから順次行い、この10月に本格的に稼働を開始した。同社が全社的組織の本社機能を米国以外に設置するのは今回が初。

 米IBM(サミュエル・J・パルミサーノ会長)は、グローバル購買部門の本社機能を、ニューヨーク州ソマーズから中国の深センに移転したと発表した。移転は夏ごろから順次行い、この10月に本格的に稼働を開始した。同社が全社的組織の本社機能を米国以外に設置するのは今回が初。


 現在進めている「グローバルに統合された企業」に向けた取り組みの一環で、中国をはじめとするアジア地域での購買を拡大・強化。現在深センで運営しているプロキュアメント・センターを全世界の購買の拠点とする。同センターの年間購買金額は、約120億ドルと、すでに同社の全購買額の約30%を占めており、米国外では同社最大規模。アジア全域で3000社近いサプライヤーとの取引があるという。

 また、アジアを中心として拡大しているソフトウェア需要に対応するため、新しいパートナーやサプライヤーとの関係構築や既存パートナーやサプライヤー支援も強化。アジア地域での供給拠点再編も狙う。