ソフトバンクモバイル(旧ボーダフォン)、台湾のPDA(携帯情報端末)・携帯電話端末メーカーHTC(台北)、マイクロソフトは10月11日、ソフトバンクモバイルが10月14日に発売するPDA型の携帯電話「SoftBank X01HT」のマスコミ向け説明会を開催した。ソフトバンクモバイルでは「法人市場での今後を占う実証端末」(村越正之・マーケティング本部MD統括部統括部長)と位置付け、法人顧客を開拓する。

 ソフトバンクモバイル(旧ボーダフォン)、台湾のPDA(携帯情報端末)・携帯電話端末メーカーHTC(台北)、マイクロソフトは10月11日、ソフトバンクモバイルが10月14日に発売するPDA型の携帯電話「SoftBank X01HT」のマスコミ向け説明会を開催した。ソフトバンクモバイルでは「法人市場での今後を占う実証端末」(村越正之・マーケティング本部MD統括部統括部長)と位置付け、法人顧客を開拓する。


 「X01HT」は3.5世代(3.5G)携帯電話「HSDPA」に対応し、パソコンと同じ配列のキーボードを採用したHTC製スマートフォン端末。おもに法人をターゲットに販売する。OSにはマイクロソフトの「Windows Moblie 5.0」を採用し、無料IP電話ソフト「Skype(スカイプ)」などのソフトのインストールも可能。カメラや無線LAN、Bluetooh、赤外線通信も内蔵しており、国際ローミングやテレビ電話、フルブラウザによるパソコン用ウェブサイトの閲覧にも対応する。

 メインカメラは有効200万画素、サブカメラは10万画素で、スポーツ連写やパノラマなどの撮影モードを装備。マイクロソフトの「Exchange」など、企業内グループウェアとの連携も行える。価格はオープンで、実勢価格は割賦方式の「スーパーボーナス」を利用した場合で3万円を切る見込み。


 ソフトバンクモバイルは、「X01HT」の発売に合わせ、HSDPA方式に準拠したデータ通信サービス「3Gハイスピード」を開始。「X01HT」では、下りが最大1.8メガビットの速度で高速インターネットが利用できる。同時に、従来のパケット通信料定額制サービス「デュアルパケット定額」を改定し、「X01HT」を利用してインターネットに接続(PCサイトダイレクト)すると、上限額が自動的に1万290円に引き上がるようにする。PCサイトダイレクトを使用しなかった月は従来通り。なお07年1月までは、上限額5985円で利用できるキャンペーンも行う。

 また、トレンドマイクロ、シマンテックの提供で、ウィルスの駆除や感染ファイルの削除などを行うWindows Moblie 5.0対応のセキュリティサービスも開始した。専用サイトからソフトをダウンロードして使用する。利用料はトレンドマイクロ、シマンテックともに月額315円だが、07年3月末まではキャンペーンとして無料で提供する。

 説明会でソフトバンクモバイルの村越正之・マーケティング本部MD統括部統括部長は「音声、データ、ファイルなどの通信を端末1つで利用したい法人ユーザーの需要が高まっており、『X01HT』なら、そのニーズに対応できる。我々はソフトバンクグループが持つブロードバンドやソフトサービスなどと端末とあわせ、法人市場を精力的に開拓する」と狙いを語った。


 法人向けのPDA型端末では、PHS事業者のウィルコムが「W-ZERO3」「W-ZERO3[es]」などを発売。携帯電話でも、NTTドコモがHTC製端末やカナダのリサーチ・イン・モーションと組み、欧米で多くの加入者を獲得しているBlack Berry(ブラックベリー)端末を投入するなど、法人顧客の獲得合戦が激化すると見られる。この点について村越部長は、「3.5Gに対応し、Windows Moblie 5.0を搭載しているのは我々の端末だけ。高機能で先行すれば勝算はある」と語った。

 説明会には端末を製造するHTCの日本法人、HTC Nipponのジェニファー・チャン社長も出席した。HTCは97年設立。米国や欧州、アジアの携帯電話会社に端末を供給する。また台湾証券取引所に上場しており、米国・欧州に子会社を持つ。日本法人は3番目の子会社となる。


 ジェニファー社長は「日本は米国、欧州などに次ぐ潜在的に大きな市場だと思っている。日本の携帯電話会社に端末を供給することで、日本市場を開拓し成功したい」と語った。

 日本市場ではドコモが投入する「Black Berry」との競争が予想されるが、「『Black Berry』を利用するのは日本にいる外国人だけで、日本語表示も十分ではない。我々の端末は日本語に完全に対応しており、日本向け端末では勝算は十分ある。『Black Berry』は競合相手ではない」と自信を見せた。