産業技術総合研究所(産総研、吉川弘之理事長)と、産業機器などを手がけるアドバンストシステムズ(齋藤正祐社長)は共同で、日常の色彩環境に対する人間の心理的快適度を測定できる機器「色彩コンフォートメータ」を開発したと発表した。

 デジタルカメラとパソコン、液晶ディスプレイで構成。カメラで撮影した風景画像をパソコンに取り込み、その画像の色彩を画像処理ソフトがリアルタイムで分析。その環境を見た時の快適度を推定し、0-10までの10段階でディスプレイに表示する。産総研が持つ色の分析技術とアドバンストシステムズの高速画像処理技術を組み合わせた。画面上で色調を変化させることで、快適な色彩環境への設計指針を得ることもできる。

 産総研では「色彩数」と「彩度」着目。自然界にある色彩数を「カテゴリカルカラー」と呼ばれる赤、橙、黄、緑、青、紫、茶、ピンク、白、黒、灰の11グループに分けると同時に、彩度を赤、緑、黄、青の4成分に分解。2つの要素を組み合わせることで、含まれる色彩数が多く、彩度が鮮やかであるほど人が不快になることを突き止め、分析技術を確立した。

 「色彩コンフォートメータ」の製造・販売は、今後、アドバンストシステムズが行い、04年12月に施行された「景観法」を背景に環境整備が必要な自治体などに売り込む。また、さらに研究を進め、色彩の快適度だけではなく、色彩同士の調和や配色のアドバイスなどについても、新しい機能を付加していく予定。