ボーダフォン(孫正義社長、10月1日にソフトバンクモバイルに社名変更)は9月28日、秋冬商戦向けの第3世代(3G)携帯電話の新端末と対応サービスを発表した。

 ボーダフォン(孫正義社長、10月1日にソフトバンクモバイルに社名変更)は9月28日、秋冬商戦向けの第3世代(3G)携帯電話の新端末と対応サービスを発表した。

 孫社長がこだわったという薄型端末をはじめ、500万画素のカメラ搭載端末、3.5G対応のPDA型端末など、13機種54色と「新製品としては業界最大の品揃え」(孫社長)。サービス面ではヤフーとの連携を強化したコンテンツを投入し、来月に迫ったナンバーポータビリティーを視野に入れ、加入者数で大きく引き離されているNTTドコモ、KDDIを追撃する。


 発表会見で孫社長が新端末の特徴で強調したのは「薄さ」。12.3mmと3G端末では世界最薄の韓国サムスン電子製「706SC」、同じくサムスン製で12.9mmの「705SC」、ボーダフォン初のパナソニックモバイルコミュニケーションズ製で14.8mmの「705P」、16mmのNEC製「705N」とスリムな端末を揃えた。


 「これまでの3Gは厚くて格好悪い端末ばかりだった。そのイメージを払拭し、“薄い”といえばソフトバンクと言われるようにする。薄さにはこれからもこだわる」と、孫社長は理由を説明。また、薄型の端末ではアップルコンピュータの携帯オーディオ「iPod」とのセット販売も積極的に展開していくことも明らかにした。


 高機能端末では、500万画素のCCDと光学3倍ズームレンズを搭載し、ディスプレイにVGA液晶を採用したシャープ製「910SH」、320万画素カメラを搭載し、独カールツァイス製レンズを採用したノキア製「705NK」、音楽保存用に1GBのメモリを内蔵した東芝製「910T」などを販売する。


 PDA端末ではHTC製「X01HT」を発売。個人向け端末では初のWindows Mobile5.0を搭載する。また下りの速度が毎秒最大3.6メガビットの3.5G「HSDPA」にも対応。HSDPAサービス「3Gハイスピード」は10月中旬以降開始する。


 そのほか、女性をターゲットに本体表面で光を反射させるデザインを採用したシャープ製「810SH」、ディスプレイにVGA液晶を採用し、シンプルなデザインの男性向けシャープ製端末「811SH」、文字サイズなどが選べるシンプルモードを備えた中高年向けの東芝製端末「810T」、GPS(全地球測位システム)機能などを装備し、ポップなデザインとカラーで中高生をターゲットにした東芝製「811T」などを用意した。

 端末は10月上旬から順次発売する。孫社長は「まだ隠し玉が2機種10色ある。後日発表するが、新製品は(合計)15機種64色になる」と追加で投入する機種があることも明らかにした。

 一方、新端末に合わせコンテンツやサービスも拡充する。目玉としてヤフーと連携した専用ポータルサイト「Yahoo!ケータイ」を10月1日から開始し、無料で提供する。通信費が別途かかるが、ニュースや天気、占い、無料メールなどヤフーがパソコン用に提供している無料コンテンツをはじめ、オークションやショッピングといった決済サービスが利用できる。新端末の全機種に「ヤフーボタン」を備え、押すだけで「Yahoo!ケータイ」に直接アクセスできるようにする。


 無料コンテンツでは、ネット上の仮想の街で、チャットやミニゲームが楽しめる「S!タウン」、ニュースやエンターテインメント情報などを待ち受け画面に表示し、クリックするだけで詳細な内容を読むことができる「ライブモニター」なども提供する。

 孫社長は「これまでケータイのコンテンツは利用するには会員登録、暗証番号と面倒くさく、使わない人がほとんどだった。また、iモード、EZWebは有料。『Yahoo!ケータイ』なら簡単な使い方で、コンテンツが(2社の)100倍揃っており、しかもタダ。今後も情報はできるだけ無料で提供していく。我々の社名は『ソフトバンク』、ソフトに関しては他社に引けはとらない。端末、コンテンツともに日本一の品を揃えた。iモード、EZWebのビジネスモデルは覆る」と自信を見せた。