アンテナハウス、企業内システムにPDF機能を組み込むツールの最新版

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2006/09/13 10:17



 アンテナハウス(小林徳滋社長)は、企業内システムにPDF機能を組み込むためのツール「PDF Tool V2.4」を9月11日に出荷開始した。価格はオープン。同社の直販価格は税別でデスクトップPC用が1ライセンス8000円、サーバー用が10万円。システムインテグレーターや企業のシステム部門向けに販売。ソフトメーカー向けのOEM契約にも対応する。

 「PDF Tool」は、アプリケーションから印刷することでPDFを作成する仮想プリンタドライバ「Antenna House PDF Driver」、PDFの一括生成を行う「PDF Driver API」、既存のPDFへの編集・加工を行う「PDF Tool API」の3つのコンポーネントで構成されるツールキット。

 「Antenna House PDF Driver」では、各種デスクトップアプリケーションの印刷メニューから、印刷操作でPDFを作成することができる。「PDF Driver API」は、企業内システムに「Office」文書をPDF化する機能を組み込んだり、一括PDF作成機能を組み込むことが可能。文書の種類に応じて適切なデスクトップアプリケーションを自動的に動かし、「Antenna House PDF Driver」によってPDF作成を行う。

 「PDF Tool API」は、企業内システムやインターネットシステムなどに、既存のPDFに対するさまざまな処理機能を組み込むためのツール。PDFをページ単位に分割・結合したり、しおり・注釈の設定・削除、透かしの付加などが行える。

 今回の「PDF Tool V2.4」は、6月に発売した「PDF Tool V2」の機能強化版。「Excel」のマクロからの「PDF Driver API」の呼び出しが可能になったほか、PDFを透かしとして挿入できる機能や、PDFファイルの先頭に文字列を挿入する機能も追加した。ユーザーパスワードやオーナーパスワードにバイナリを扱えるようにしたり、暗号化辞書にユーザー独自のエントリを作成する機能も搭載。Javaインターフェイスも追加した。

 アンテナハウスでは評価版も提供する。使用期間は30日間。今回の評価版では、ページ数制限をなくす一方、評価版を指示する透かしが出力されるようにした。また、プログラムも見直し高速化を図った。Windows版に評価版インストーラを用意し、初期設定をインストーラで行えるようにしたほか、マニュアル類もわかりやすく刷新した。