沖電気は9月5日、MP3デコーダと64和音音源を搭載した携帯電話用の着信メロディLSI「ML2841」を開発したと発表した。MP3デコーダからヘッドホンで消費する電力を従来チップの5分の1となる32mWに低減したのが特徴。

 「ML2841」は欧州や北米などで利用されている通信方式「GSM」に対応した携帯電話用のLSIで、MP3デコーダと64和音音源を1チップ化した。MP3デコーダのシステムソフトや動作合成技術に汎用プログラム言語を使うことで消費電力を抑えた。また、デジタルアンプを採用し、ヘッドホンアンプの消費電力も削減。長時間のMP3再生ができるようにした。

 これまでもMP3再生機能を搭載した携帯電話はあったが、携帯オーディオと比べ消費電力などが高く、再生時間が短かった。新型LSIは携帯電話の基盤ソフトを改良すれば、従来機の2倍の60時間まで再生時間できるという。

 沖電気では、ノキアやモトローラなどGSMの端末を製造する海外メーカーや国内メーカーに対してすでにサンプル出荷を開始した。サンプル価格は700円で、12月から量産を開始する。