日本SGI(和泉法夫社長)は、06年10月7日から07年2月12日まで、東京・上野の国立科学博物館で開催される「大英博物館 ミイラと古代エジプト展」に技術協力し、同展の見所となる古代エジプトのミイラを題材としたコンテンツの国内最大級の立体映像シアターの構築とその運営サポートを行うと発表した。

 今回公開されるミイラの立体映像コンテンツは、大英博物館所蔵の紀元前800年のミイラを棺に納めたままCTスキャンで撮影し、それを立体的に再構成するSGIの特殊なビジュアライゼーション(可視化)技術で再現したもの。国内での公開にむけて日本SGIは、ミイラの立体映像コンテンツの制作サポートやコンサルテーションを行い、6台のプロジェクターと幅14メートル、高さ4メートルの大型スクリーンの構築や音響効果も担当する。これにより、高精細な3次元立体映像のバーチャルのミイラを、一度に300人を超える観客が同時に体感できるという。

 立体映像コンテンツは、英SGIと米SGIのエンジニアが大英博物館の専門チームと共同で制作したもので、両社はこれまで培ってきたコンピュータ・グラフィックス(CG)技術をもとに、紀元前800年のエジプトの神官「ネスペルエンネブウ」のミイラ内部を1ミリごとにCTスキャンをかけて、ミイラそのものを損傷することなくミイラ内部のデータからリアルな映像を作り出す取り組みを進めてきた。

 同技術を使うことで、棺からミイラを出さずにその体内を自由に探索し、その年齢や性別、生前の暮らしぶりや死因、さらに謎が多かったミイラ作りの技術などを解明する研究の大きな手がかりとなった。また、その骨格から、ミイラの顔を3次元の立体映像として復元する試みも行った。

 「大英博物館 ミイラと古代エジプト展」は、04年7月から1年以上にわたり大英博物館で開催した後、アメリカのテキサス州、アラバマ州などを巡回。この秋から日本でも東京と神戸の2か所で開催する。神戸展は神戸市立博物館で開催し、期間は07年3月17日から6月17日まで。