ソニー、音響設定を自動調整するDVD搭載5.1chホームシアターシステム2製品

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2006/08/29 10:09



 ソニーは8月28日、スピーカーの配置などを解析し、リスニングに適した音設定を行うDVD搭載5.1chホームシアターシステム「DAV-DZ110」「DAV-LF1H」を10月10日に発売すると発表した。価格はともにオープンで、実勢価格は「DAV-DZ110」が4万円前後、「DAV-LF1H」は30万円前後の見込み。


 2製品とも、DVDプレーヤーを内蔵した本体部と、センター・フロント・リア・サブウーファーからなるスピーカー部で構成。本体に接続した付属のマイクロフォンをリスニングポジションに設置し、テストトーンで各スピーカーからの距離を解析。バランスのとれた臨場感のあるサラウンド再生ができるよう、フロント・センター・リアの5つのスピーカーの有無の判定、各チャンネルの距離設定、音量などを補正し、聴く場所に適した音響設定を自動で調整する「自動音場補正機能」を搭載する。

 「DAV-DZ110」はモノラルマイクロフォン、「DAV-LF1H」はステレオマイクロフォンが付属。ステレオマイクで測定する「DAV-LF1H」では、より正確に左右の音響特性の違いを解析可能で、より高い精度で補正できるという。

 このほか、「DAV-DZ110」は、フルデジタルで音声信号処理を行うフルデジタルアンプ「S-Master」を採用。また、ポータブルオーディオプレーヤーをヘッドホン端子で接続し、圧縮された音楽ファイルを高音質で再生して楽しめる「ポータブルオーディオエンハンサー機能」を装備する。総合出力は850W。

 一方、「DAV-LF1H」は、リアスピーカーをワイヤレス化したモデルで、デジタル音声信号を圧縮せずにワイヤレスで伝送する光デジタル伝送技術「S-DIAT」を採用。無線には赤外線を使用するため、パソコンなどの無線LANの信号と干渉することもない。

 アンプには、高精度な演算処理で広がりのある音や臨場感溢れる音の再生が可能なフルデジタルアンプ「32ビットS-Master」を搭載。また、サブウーファーは、固いMRC(マイカ・リインフォースド・セルラー)振動板を素材に使用。2個のデジタルアンプで駆動させるデジタル・ダイレクト・ツイン・ドライブ方式により、迫力ある重低音を再生する。総合出力は780W。DVDプレーヤー部にも新開発の薄型ドライブを採用し、HDMI出力端子を搭載した。