日立製作所は8月2日、HDDとDVDドライブを搭載した世界初のハイブリッド型デジタルビデオカメラ「ハイブリッドカムWoo DZ-HS303」を8月30日に発売すると発表した。「メディアを多様化することでユーザーの使い勝手を追求した製品」(荻本教夫・ユビキタスプラットフォームグループ製品開発事業部副事業部長)で、価格はオープン。実勢価格は13万円前後の見込み。


 8GBのHDDを搭載し、高画質モードで約3時間、標準モードで約6時間の録画ができる。HDD保護に落下を検知しヘッドとディスクの衝突を回避する「三次元落下センサー」と、衝撃を緩和する「耐衝撃ダンパー」を採用した。HDDには日立グローバルテクノロジーズ製のマイクロドライブを採用した。

 DVDドライブは、8cmタイプでDVD-RAM/-RW/-R/+RWに対応。ダンパーゴムとサーボ制御を搭載することで、高い耐震性能を確保したほか、衝撃で記録が途切れても、高精度で再開する機能を盛り込んだ。

 HDDに記録した映像をボタン1つでDVDにダビングすることが可能。HDDの映像をすべてDVDに保存するモードと好みの場面だけをダビングするモードから選ぶことができる。約1秒で録画を開始できる「秒撮」モードも搭載した。静止画の撮影も可能で、SDメモリカードに記録する。

 CCDは有効218万画素。静止画で305万画素。レンズは光学10倍のズームレンズを採用。デジタルズームと併用した最高倍率は240倍。モニターは約12万画素の2.7型カラーTFT液晶。カラーはシャンパンシルバーで、限定生産でディープブルーも販売する。

 デジタルビデオカメラ市場では、ハイビジョンタイプの人気が高まっており、3月にソニーが「HDR-HC3」を発売。「BCNランキング」7月のデータでは14%でシェアトップを獲得。キヤノンも新製品を発表するなど、他社も追従する動きを見せている。

 こうした点について荻本副部長は発表会で「ハイビジョンは、お客に一番訴求したい付加価値だと思っている。しかし、ハイビジョンのカメラが売れているからと、すぐに追従して製品を出す時代ではない」とコメント。

 また、「国内の市場は頭打ちで、理由は編集をユーザーが面倒と思っていることにある。だから、HDDから必要な場面のみDVDのダビングするといった使い勝手の良い製品を提供することがハイビジョンの前に重要。そうすれば市場を開拓できるし、当社はそれをできるだけの力がある」と語った。

 一方、ハイビジョン対応カメラの発売については「お客が満足できる性能や仕様は何かを考えて現在精力的に開発を行っている」とした。