松下電器産業は7月19日、フルHD(ハイビジョン)パネルを採用した地上・BS・110度CSデジタルチューナー内蔵プラズマテレビ「VIERA(ビエラ)」を9月1日に発売すると発表した。世界最大サイズの103V型「TH-103PZ6000」をはじめ、65V型「TH-65PZ600」、58V型「TH-58PZ600」、50V型「TH-50PZ600」をラインアップした。

 松下電器産業は7月19日、フルHD(ハイビジョン)パネルを採用した地上・BS・110度CSデジタルチューナー内蔵プラズマテレビ「VIERA(ビエラ)」を9月1日に発売すると発表した。世界最大サイズの103V型「TH-103PZ6000」をはじめ、65V型「TH-65PZ600」、58V型「TH-58PZ600」、50V型「TH-50PZ600」をラインアップした。


 全機種に新開発のフルHD用システム「フルハイビジョンPEAKS(ピークス)」を搭載、フルHD用パネル、ドライバー、画像処理回路を一新した。また、HDMIケーブル1本でプラズマテレビやDVDレコーダー、ホームシアターシステムを結び、電源のオン・オフ、入力切り替えなどの機器間の制御をリモコン1つで操作する「VIERALink(ビエラリンク)」も搭載する。

 フルHD用パネル「フルハイビジョンPEAKSパネル」は、画素数が水平1920、垂直1080の207万画素で、コントラスト比は4000:1。予備放電の発光を抑え、パネル前面の保護ガラスに光の透過率を抑えるフィルターを使用することで、階調が広く、引き締まった黒色の表現を可能にした。「フルハイビジョンPEAKSドライバー」は最大16ビットのデジタル信号処理を行い、色と明るさの映像データを従来製品の4倍の精度で制御。従来製品に比べ2倍の階調表現を可能にした。画像処理回路「フルハイビジョンPEAKSプロセッサー」では、画像のノイズを低減したほか、1フィールドごとでコントラストを制御する機能や映像パターンを検出しデジタル画像処理を行い、ディテールを細かく再現する機能も盛り込んだ。


 3月の新製品発表会で松下は、フルHDの液晶テレビよりハイビジョン対応のプラズマに優位性があるとアピール。フルHDには消極的だった。しかし、「50型以上がフルHDに向いていることや市場でのニーズが高い」(藤田正明・PDPテレビビジネスユニットビジネスユニット長)ことから製品の投入を決めた。発表会には「VIERA」のCMキャラクターに起用されている女優の小雪さんが登場し、103V型プラズマテレビで映し出された自分の映像を見て「怖いぐらいの大きさだけど、画面がとてもきれい」と感想を語った。


 価格はすべてオープン。実勢価格は103V型が600万円、65V型は99万円、58V型は85万円、50V型で60万円。なお、103V型は受注生産で販売、9月1日から受注を開始するが、「下見実施の上、場合によって注文を受けられない場合もある」としている。



 「BCNランキング」6月のプラズマテレビの販売台数シェアでは、松下は60.6%とトップで過半数を占めている。この松下が大型のプラズマテレビ販売を本格化することで、薄型テレビ市場では、現在中心の液晶の32V型やプラズマの37V型から、さらに上のサイズに主戦場が移りそうだ。

 牛丸俊三専務は発表会で「37V型をすでに買った人から42V型、50V型を買った方が良かったとの声を多く聞いており、薄型テレビは今年37V型以上の大画面化が進む。42V型以上では我々は70%以上のシェアを獲得している」と大型プラズマへの自信を見せる。

 6月現在、32V型以上の薄型テレビタイプ別の台数シェアは、液晶テレビが83.3%、プラズマテレビは16.7%。液晶テレビが圧倒的に売れているのが現状。

 そのなかで、プラズマテレビのサイズ別販売台数シェアの推移を見ると、それまで順調に販売を伸ばしてきた37V型は06年4月の52.6%をピークに6月には45.7%までシェアを下げている(「BCNランキング」)。

 一方、42V型は6月には31.7%までシェアを伸ばした。また、50V型も去年から10%台前半で横ばい状態が続いていたが、6月には15.3%まで拡大している(同)。プラズマテレビの、大画面化は着実に進んでいるようだ。ソニーやシャープといった液晶テレビ陣営も市場では製品の大型化が進むと見ており、今年の冬のボーナス商戦では40V型サイズ以上が中心になると想定している。

 今後、大型化が進む薄型テレビだが、一方で価格下落も激しい。こうした点について牛丸専務は「『VIERALink』などDVDレコーダーやAVアンプなどテレビ単品でなく、周辺機器を含めたトータルな販売で対応する。そうすることで(薄型テレビの)デフレファイターになりたい」と述べた。