NECは7月18日、世界最小データ・計算量でプライバシーが保護された認証が実現できるアルゴリズムを発見し、実用化が可能であることを実証したと発表した。

 NECが開発したのは「グループ署名」と呼ばれる認証方式。ある権限を持つグループにユーザーが所属しているかを認証する技術で、グループに所属しているメンバーを匿名にすることができる。

 問題が起きた場合は、特権者が匿名性を剥奪することが可能で、匿名性の悪用も防止できるという。方式の利用にはアルゴリズム用の特殊な曲線が必要だったが、NECでは、その曲線を発見し、実用化可能なアルゴリズムとして完成させた。データ・計算量が少ないため、携帯電話などの小型機器にも応用できる。

 新しい認証方式では、名前やIDなどを使わずに認証対象があるグループに所属しているかどうかの確認が可能。たとえば、クレジットカードでオンラインショッピングを行う場合、決済時にクレジット番号や氏名といった個人情報を見ることなく、小売業者などが特定のクレジットカード会社と契約している会員であることを確認できる。このほか、特定の管理者だけが、認証された個人が誰かを認証記録から特定することができる。

 NECはアルゴリズムの完成で実用化のめどが立ったことから、認証技術を実用化段階に移し、2年以内のサービス・製品への搭載を目指して研究開発を進める方針。