三菱電機は、1台のセンサー装置で敷地の境界や建物の周囲など最長600mの距離をカバーできる広域侵入検知システム「MELWATCH(メルウォッチ)」を7月12日に発売した。

 地面に平行に設置した2本のセンサーケーブルに電流を流し、ケーブル間に形成した微弱な電界が人の侵入で乱れることを利用し不審者を見つけ出す。センサー1台の検知範囲は600mで、装置を複数連結すればさらに広範囲の検知も可能。また、赤外線センサーやカメラ監視では難しい地形の起伏などに沿った設置もできる。

 検知した侵入者の位置は、センサーケーブルの長さ方向で約±5mの高い精度で特定する。可動式カメラと連携すれば、侵入者の映像をピンポイントで捉えることができる。電界を利用するため、誤検知が少なく、夜間や雨天時にも検知性能が落ちないという。システムが形成する電界は非常に微弱なため、電波法で定められた無線局免許の取得は不要。

 価格は、センサー装置、侵入検知端末、600mのセンサーケーブルの構成で、1700万円。三菱電機では空港、港湾、発電所や学校、工場などを幅広い施設を対象に売り込み、初年度で30セットの販売を見込んでいる。