アイティフォー(須賀井孝夫社長)は、同社が開発したソフトとGPS(全地球測位システム)機能付き携帯電話を使った児童防犯システム「お守りキッズ」を大阪教育大学が採用し、7月から同大学の付属校で実証実験を開始すると発表した。

 実験は、大阪教育大学附属平野小学校、大阪教育大学附属池田小学校、大阪教育大学附属養護学校で行う。3校から参加を希望する親子を選抜し、当初は十数名規模で開始、9月から100名規模へ拡大する。実験期間は07年3月末まで。

 「お守りキッズ」は、携帯電話のGPS機能とアイティフォーが独自開発したソフトを使って、児童の登下校をリアルタイムに監視・追跡するシステム。GPS機能付き携帯電話はKDDIの端末「W32T」「W41SA」を利用する。

 事前に通学領域を設定し、児童がそのエリアから大きくはずれたり、一定の場所に設定した時間より長く留まったりした場合は、「連れ去り」や「監禁」の可能性があると判断、保護者や学校関係者に音声通知付きの警告メールを発信する。

 児童の位置情報は6秒ごとに児童が持つ携帯電話内に蓄積。3分間の蓄積データが3分ごとに専用のサーバーへ送信される。児童が歩いたルートは3分ごとに軌跡として専用サイトの地図上に青色の線で表示されていき、PCからインターネット経由で確認できる。

 このほか、児童が学校に到着した時点、学校から自宅へ到着した時点で到着したことを保護者や学校関係者にメールで自動通知する機能、緊急時に児童が携帯電話の特定のボタンを押すだけでSOSメールを学校関係者やクラスの保護者全員に一斉同報する機能も搭載する。

 アイティフォーでは実験参加者に対し、事前、中間、事後にアンケートを実施し、通信記録、通学経路情報、利用状況などを分析。「児童の安全性」「携帯電話所持による問題点の有無」「保護者の不安緩和効果」「利便性」「コスト」「教職員の負担軽減」「運用上の課題」などについて検討する。