東京工科大学、自分達で作る携帯「工科大ケータイ」、小型Linux端末使って

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2006/05/10 22:48

 片柳学園・東京工科大学(相磯秀夫学長)は、ネットツーコムと共同でLinuxベースの「工科大ケータイ」を開発し、同大学の八王子キャンパスにある有隣堂で5月末までに発売すると発表した。

 片柳学園・東京工科大学(相磯秀夫学長)は、ネットツーコムと共同でLinuxベースの「工科大ケータイ」を開発し、同大学の八王子キャンパスにある有隣堂で5月末までに発売すると発表した。

 携帯電話に似た形状の小型Linux端末で、ネットツーコムのWindows CE搭載の無線IP携帯端末「WiPCom1000」がベース。Linuxカーネルのみを組み込み、開発用として提供する。

 携帯電話として機能させるためにはソフトを開発する必要があるが、誰もが参加できるオープンソースの開発環境を整え、参加者自らが必要なソフトを構築していく仕組み。オープンソースソフトウェアの開発基盤やサーバとネットワーク環境などは、喜多伸夫テンアートニ代表取締役社長が運営委員長を務めるオープンソースソフトウェア団体「OSCJ.net(Open Source Collaboration Joint Network)」で提供。ソフト開発の成果などもここで随時公開していく。

 「工科大ケータイ」のCFスロットに通信ユニットを入れ、参加者が自由に作ったソフトウェアと組み合わせることで、VoIPなどの通信機能を持つ携帯電話を作り上げていくことができる。