パイオニア、デジタル家電の業績悪化で伊藤社長が退任、須藤副社長が後任に

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2005/11/21 21:36

 パイオニアは11月21日、伊藤周男社長が業績悪化の責任を取って相談役に退き、後任として須藤民彦(すどう・たみひこ)副社長が06年1月1日付で社長に就任すると発表した。

 パイオニアは11月21日、伊藤周男社長が業績悪化の責任を取って相談役に退き、後任として須藤民彦(すどう・たみひこ)副社長が06年1月1日付で社長に就任すると発表した。欧州の子会社の社長を務めるなど海外経験が豊富な須藤新社長の元で再建を図る。松本冠也会長も退任し、06年1月1日付で相談役に就任する。

 パイオニアは、プラズマテレビやDVDレコーダーなど主力となるデジタル家電事業の業績が急速な価格下落の影響で悪化、05年9月期の中間決算は、営業利益が163億円の赤字に転落した。また、06年3月期の営業損益も従来予想の80億から250億へと大幅な下方修正をした。業績悪化を受け、同社では、リストラを含めた事業所の統廃合や在庫削減といった事業・生産体制の見直しを進めている。