楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長は10月26日、都内で緊急記者会見を開き、同社が行ったTBS株の買い増しについて「乱用的買収にはあたらない」との見解を示した。

 楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長は10月26日、都内で緊急記者会見を開き、同社が行ったTBS株の買い増しについて「乱用的買収にはあたらない」との見解を示した。

 同社は同日、発行済総数の19.09%にあたるTBSの普通株式を、25日時点で子会社を通じて保有していると発表していた。楽天の持ち株比率は、12日時点では15.46%。東京放送(TBS)は、株式をこれ以上買い増ししないよう求めていたが、楽天は約2週間で3.63%にあたる株式を買い増していた。こうした行為に対して、三木谷社長は「株式は市場に流通しているもの。買ってはいけない決まりはないし、『これ以上株式を買わない』と申し上げたことはない」と述べ、「敵対的買収を仕掛けているつもりはない」ことを改めて強調した。

 今後、TBS株式を取得するかとの質問に対しては、「マーケットに影響を与えるので答えられない」(国重淳史代表取締役副社長)と明言を避けた。しかし、「15%より20%の方が、経営統合の提案が成功する確率が上がる」と判断したため、買い増しを行ったという。株式取得に投じた費用は「全体で約1110億程度で、買い増し分は約230億円程度」(同)。

 会見では、記者からの質問に答えるかたちで、TBSとの経営統合による「インターネットと放送の融合」についても言及。単に「楽天市場」に代表されるインターネット通販とテレビ通販を一体化させるといった小さな融合にとどまらず、テレビからインターネットまで幅広くサポートした「総合メディア企業」としてサービスを提供していきたいとした。

 三木谷社長自身、2年ほど前までは「インターネットと放送の融合」に懐疑的だったという。しかし光ファイバー(FTTH)によるブロードバンドの普及や仕事上の取引などから、時代の変化を感じ取ったと語った。「今回の緊急記者会見は、無料でブロードバンド放送される。それを見れば、インターネットと放送の垣根がなくなっていることがわかるはず」と締めくくった。

 三木谷社長のインタビューは、USEN(宇野康秀社長)が運営する無料ブロードバンド放送「GyaO」で、特別番組「緊急独占インタビュー!!楽天・三木谷浩史本音を語る」のタイトルで、10月28日正午から放送される予定。