アイオーデータ、デジタル家電に「コンポ」参入、32V型液晶テレビなどで

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2005/10/25 20:56

 アイ・オー・データ機器(細野昭雄社長)は10月25日、国産液晶パネルを搭載した32V型液晶テレビ「FTV?320H」を11月中旬から、地上・BS・110度・CSデジタルハイビジョンチューナー「HVT-KD300」を12月上旬に発売すると発表した。

 アイ・オー・データ機器(細野昭雄社長)は10月25日、国産液晶パネルを搭載した32V型液晶テレビ「FTV?320H」を11月中旬から、地上・BS・110度・CSデジタルハイビジョンチューナー「HVT-KD300」を12月上旬に発売すると発表した。月間目標出荷台数は、「FTV-320H」が1000台で「HVT?KD300」が500台。

 同社は2002年にハードディスクレコーダー「Rec-ON」シリーズを発売、次いでハイビジョンレコーダー「Rec-POT」をラインアップに加えた。しかしこれらはパソコン周辺機器の色合いが濃く、周辺機器を含めたデジタル家電市場への本格参入を狙ってきた。デジタル家電分野への製品展開にあたって、オールインワンのデジタル家電ではなく、技術の進歩に合わせて足りない部分をアップグレードし機能強化できる「デジタル家電コンポーネント」をコンセプトに打ち出した。

 発売するFTV-320Hは「ハイビジョンテレビというよりモニタ」(細野社長)という製品で、チューナーはアナログチューナーのみ。デジタル放送を視聴するには「HVT?KD300」などのデジタルチューナーを「足し」たり、DVD・HDDレコーダーなどに搭載されているデジタルチューナーを利用する。

 また、ケーブルテレビに加入してのデジタル放送視聴が増えており、セットトップボックスがあればチューナーが不要になるため、余計な機能を搭載しないことで低価格化が図れるメリットもある。「FTV?320H」では、「HDMI端子」を搭載したほか、D4端子を2系統備えるなどインターフェイスを充実させた。価格はオープンだが、実勢価格は13万9800円。デジタルハイビジョンチューナー「HVT?KD300」は同5万9800円。