神戸製鋼所は10月24日、奈良先端科学技術大学院大学・音情報処理学講座の猿渡洋助教授と共同で、世界で初めて、目的とする音源信号のみをリアルタイム・高精度に抽出する音源分離技術を確立したと発表した。

 音源信号の解析や独立の音源成分を抽出する「独自の音源分離アルゴリズム」を開発。高性能信号処理プロセッサを利用して「演算処理の高速化」を実現したことで、実環境下での分離性能の大幅向上と、分離処理のリアルタイム化の両立に成功した。

 また、手軽に聞きたい音源をリアルタイムで抽出できるよう、電池駆動可能な世界最小装置も製作した。市販のマイクや汎用品の信号処理プロセッサを利用することで低価格化を実現。音源分離に必要な最低限の部品だけを用いることで、さらなる小型化も可能。

 今後、クリアな音声入力を必要とするカーナビや、屋外の喧騒下で使用する携帯電話、あるいは工場の機械装置などの異常音の聞き分け、さらには、近未来の人間型ロボット社会における音声認識用など、目的とする音だけの確実な抽出が必要とされる多様な用途への活用が期待されることから、同技術を含めた音声信号処理技術をベースに、音声・音響関連ソリューションの提供を推進していく。