ライブドアとライブドアマーケティングは10月21日、カタログ通販大手のセシールを買収すると発表した。

 ライブドアとライブドアマーケティングは10月21日、カタログ通販大手のセシールを買収すると発表した。

 買収にあたっては、まず、ライブドアマーケティングが、セシールの発行済株式数の25.73%を、筆頭株主の資産管理会社であるアジア物産から103億8200万円ですべて取得。さらに、TOB(株式公開買付)を行い、セシールの普通株式24.4%以上を買付ける予定。公開買付期間は10月24日から11月15日の23日間で、買付価格は1株1000円。これはセシール株式の東証での過去3か月の終値平均940.8円に約6.3%のプレミアムを加えた金額に相当する。TOBが成立すると、ライブドアマーケティングによるセシール株式の持ち株比率は50.13%となり、セシールを傘下におさめることになる。

 ライブドアは買収の目的として、(1)情報の相互発信、相互送客による会員数の拡大、(2)商品・サービス及びコンテンツの相互供給による会員サービスの拡充、(3)ライブドアマーケティングによるセシールへのインターネットマーケティングのノウハウ提供による業務効率の向上、(4)セシールによるライブドアマーケティング及びライブドアグループへの通信販売・物流ノウハウ提供による業務効率の向上、(5)ライブドアマーケティングによるセシールの有する約1500万人の会員を活用した新たなインターネット広告メディア及びリアル広告メディアの開発・運営――を挙げている。

 セシールは、72年に香川県高松市で創業したカタログ通販大手。02年に東証1部に上場した後、04年に創業者社長の正岡道一氏が退任、2代目として猪瀬具夫社長が就任した。女性を中心に約1500万人の顧客を擁し、女性下着中心の品揃えから、現在ではアウターや家具などの幅広い商品を扱っている。先進的な物流施設も有名。しかし、このところ業績が振るわず、同日に発表した「第3四半期財務・業績の概況」では、連結売上高予想を前回の691億円から57億円下回る634億円に下方修正したほか、連結経常利益予想についても同様に13億4000万円下回るマイナス9億円と下方修正したばかり。

 今回の買収劇について、あるセシール社員はBCNの取材に応じ、「このところ経営方針が迷走し、カタログの発行方針も二転三転するなどして売上が落ち込んでいた。昨年9月には500名規模のリストラを行ったり、空調を一時的に止めるなどして建て直しを図る一方で、経費がかさむ割には必要性の薄い東京のセシールクリエイティブセンターは維持するなど、ちぐはぐな経営が続いている。社員の間では冗談で『ホリエモンにでも買ってもらえばいいのに』などの声も出ていた矢先だった。ほとんどの社員は今日の午後、インターネットで配信されたニュースでこのことを知ったが、最初は冗談かと思った社員が多かったようだ。昨日、一部の社員には『経営陣が変わることになるかもしれない』と伝えられていたようだが、まさかライブドアとは……。皆一様に驚いているものの、いまのところライブドアに対する拒否反応のようなものは見受けられない」と語ってくれた。